松坂大輔や福留孝介が男子トーナメント挑戦へ！ 過去に出場したプロ野球OBとその成績を振り返る

「ABEMA（アベマ）」が7月29日から「松坂大輔ネクストステージ」という番組の放送を開始しました。

　この番組は元メジャーリーガーの松坂大輔さんが男子プロゴルフツアー出場に向けて挑戦する姿を追いかけるゴルフリアリティー番組です。

　松坂さんは2022年の男子トーナメント「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント」にアマチュア選手として出場しましたが、そのゲスト解説の際に「競技予選に出られれば頑張ってみたい」という趣旨の発言をしました。

　ABEMAは2018年から男子下部ツアー「ABEMAツアー」をスポンサードしています。この発言を真に受け、番組を通じてレベルアップし、推薦出場枠を獲得してほしいと依頼したのです。

　また、11月2～5日に男子トーナメント「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」を開催する大会主催者の朝日放送テレビは、元メジャーリーガーの福留孝介さんがマンデートーナメント（主催者推薦選手選考会）に挑戦することを発表しました。

　マンデートーナメントとは、出場資格を持たない選手の本大会出場推薦を決定するための事前選考会です。18ホールストロークプレーで上位から順に出場資格を獲得します。同大会のマンデートーナメントは10月30日に実施されます。

　いずれも本戦出場が決まったわけではありませんが、元プロ野球選手の相次ぐ挑戦が男子プロゴルフ界の盛り上がりにつながるかもしれません。

　元プロ野球選手の男子プロゴルフ界挑戦の先駆けは、読売ジャイアンツ一軍打撃チーフコーチの大久保博元（デーブ大久保）さんです。

　大久保さんは1995年に28歳で現役を引退した後、デーブ大久保名義でタレント活動を開始。ゴルフ雑誌の連載をきっかけに男子ツアーへの挑戦を始め、2001年にレギュラーツアーの出場権をかけたクォリファイングトーナメントのファーストステージを突破してセカンドステージに進出しました。

　これにより2002年の「ダイヤモンドカップトーナメント」でツアーデビューを果たしました。初日77、2日目82で予選を通過することはできませんでしたが、大きな話題になりました。

　大久保さんは2002～2006年にレギュラーツアー12試合、ABEMAツアー1試合に出場した後、2018～2019年にもABEMAツアー3試合に出場しています。

　読売ジャイアンツファーム総監督の桑田真澄さんと、中日ドラゴンズ監督の立浪和義さんも男子トーナメントの出場経験があります。

　2人は2012年9月の「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」に主催者推薦で出場しました。桑田さんは初日81、2日目82、立浪さんは初日84、2日目86で予選落ちとなりました。

　阪神タイガース元監督の真弓昭信さんも男子トーナメントの出場経験があります。真弓さんは今回の福留さんと同じく2012年の「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」のマンデートーナメントに挑戦したものの、本戦に出場することはできませんでした。

　しかしながら2015年7月の「ミュゼプラチナムオープンゴルフトーナメント」の大会主催者からゴルフへの熱意を買われ、主催者推薦で念願のツアー出場を果たしました。真弓さんは初日85、2日目82で予選落ちでした。

　いくらゴルフが上手とはいえ、予選を通過できない元プロ野球選手に主催者推薦で出場させるのはどうかという意見もありますが、ゴルフトーナメントは興行ですから、知らない選手のプレーよりも知っている元プロ野球選手のプレーが観たいという声もあります。

　松坂さんや福留さんが男子トーナメントに出場するとなれば、その姿を観たいと会場を訪れる人は間違いなく増えるでしょう。2人の挑戦に期待したいです。