初心者あるある! グリーンでジャンプがNGの理由とは?

初心者の方でありがちなのは、ボールがカップインした際に、うれしさのあまり「やったー!」とグリーン上でジャンプする行為。しかし、グリーン上でのジャンプはマナー違反とされています。では、なぜグリーン上でのジャンプはマナー違反なのでしょうか。今回はグリーン上でジャンプがNGな理由について、初心者の方にもわかりやすく解説します。

カップインを左右するグリーンの芝はとっても繊細

 日本のグリーンに使われている芝の90%以上は「ベント芝」という洋芝で、残りのほとんどは在来種の「姫高麗芝(コーライ)」という芝です。どちらの芝も繊細であるがゆえに、少しでも傷んでしまうと芝の状態が変わってしまいます。

注意しないと知らず知らず芝生を傷めてしまう 写真: ShutterStock

 芝生は水の流れる方向や太陽に向かって生える習性があるので、一定方向に「芝目」(芝生の生えている向き)が生じます。芝目には、ボールからカップに向かって生えている順目とカップからボールに向かって生えている逆目があります。とくにコーライは芝質が硬いため芝目が転がりのスピードや曲がり具合に与える影響が大きくなります。ゴルファーはグリーン上の傾斜に加え、順目と逆目を読んでパッティングの強弱を調節します。

 そのため、グリーンでジャンプをしてしまうと凹みや芝の状態が変わってしまい、同伴競技者や後続の組のプレーに大きく影響を与えてしまうのです。特にスパイク付きのゴルフシューズはスパイク跡が残りやすく、なかなか消えません。ジャンプだけでなく、グリーン上で走る行為もスパイク跡が残りやすいので静かに歩くことを意識しましょう。

 また、傷がついた芝のメンテナンスに時間がかかってしまうことも理由にあげられます。
自分だけでなく次にプレーする人のことを考え配慮することが、ゴルフをプレーする上で大切だと言えます。カップインした際や、パットが上手くできたときは静かに喜び、お互いに気持ち良くプレーしましょう。

 132カ所のゴルフ場を運営する株式会社アコーディア・ゴルフの担当者は、以下のように話します。

「グリーンは非常に繊細です。刈り込みを一番短くしているため、走る、ジャンプする等の強い衝撃があると、すぐ傷んでしまいます。グリーンを傷めてしまうと、他のお客様が良い状態のグリーンでプレーができなくなります。そのため、グリーン上をジャンプしたり走らないというのは弊社としてもお願いしているところになります」

グリーン上では他にもこんなマナーも

グリーンをいたわる心はゴルファーに必須 写真: ShutterStock

 ここからはジャンプをしないこと以外に、ゴルファーがグリーン上で守るべきマナーをいくつか紹介していきます。

ライン上を移動しない

 グリーン上では、プレーヤーは相手がパッティングをする線上に立ったり、歩いたりしてはいけません。ジャンプ同様、グリーンの芝目が変わって、ボールが予想通りのラインを通ってくれなくなる可能性があるからです。自分のボールがカップの近くにあっても、相手のボールマーカーのカップから見て反対側を遠回りするのが常識です。また、相手がストロークをしているときに、そのプレーヤーのパットの線上に影を落とすこともNGです。パッティング時に人の影がライン上にかかると非常に気になるので、自分の影が同伴者のラインにかかっていないか注意しましょう。

同伴者のカップインを見届ける

 同じ組のプレーヤー全員がホールアウトするまでは、すべての同伴者がグリーン上かその周辺で待ちましょう。ゴルフは複数人で行うスポーツですから、自分以外の人のことも気に掛けることが大切です。また、ホールアウトした人たち同士での雑談もNGです。真剣にパッティングを行なっている他のプレーヤーの迷惑となる可能性があります。雑談はほどほどにし、同伴者のカップインを見守りましょう。

ボールマーク(ピッチマーク)を元に戻す

 ボールマークとはグリーンオンさせた時にできるボールの落下痕です。グリーンにボールマークがついた際は必ず直して元の状態に戻しましょう。これは他のプレーヤーの迷惑になるだけでなく、そのまま放置すると部分的に芝が枯れてしまうからです。直す際にはグリーンフォークもしくはディボットスティックと呼ばれる器具を使いましょう。

グリーンオンをした時はマークする

 ボールがグリーンに乗ったら、ボールの代わりにマーカーを置いて自分の球の位置をマークをする習慣をつけましょう。これは他のプレーヤーのパッティングの邪魔にならないよう目印をつけるためです。もし、ボールを置いたままで他のプレーヤーの球が自分の球に当たった場合、打ったプレーヤーは2罰打を受けることになってしまいます。マーカーはボールのすぐそば(たいていは後方)に置き、ボールを拾います。自分の打順が来たらボールをリプレース(戻す)しますが、拾い上げた場所と同じ場所に戻さないと、「誤所からのプレー」として2罰打を課されるので注意しましょう。

同伴者のマークを確認しておく

 自分と他のプレーヤーのボールマーカーを間違えないように注意しましょう。初心者の方の場合、自分と他の人のマーカーの見分けがつかず、うっかり他のプレーヤーがマークした位置からストロークを行なってしまったといったケースもよくあります。これも「誤所からのプレー」として2罰打のペナルティに該当する行為です。ちなみに誤所からストロークをしてしまった後に、慌ててもう一度自分のマーカーの位置からやり直す行為も同様に「誤所からのプレー」と見なされるので注意しましょう。

ピンフラッグはグリーン外に

 2019年から採用された新ルール上では、ピンフラッグを抜かずに立てたままにしていても良いという形に改正されました。そのため、ピンフラッグを抜くかどうかについて、他のプレーヤーに確認したほうがいいでしょう。ピンフラッグを抜いた場合、グリーンの外に置くか、カップから離れた場所に傷つけないようそっと置きましょう。同じくピンフラッグを抜く場合、全員がグリーンオンした際には最初に乗せた人、あるいはボールが一番ピンに近く、パッティングが最後になりそうな人が旗竿を抜く役目です。

グリーン周りにクラブの置き忘れがないか確認する

 忘れ物の確認は最初にホールアウトした人が確認する事がマナーです。近くにクラブがあれば、最後のプレーヤーがホールアウトした瞬間にクラブを拾い上げ、渡しましょう。

※ ※ ※

 グリーンは、ボールがカップインするか否かを左右する、重要な場所です。そのため、コースの中でも、とくに扱いに注意しなければならず、ルールやマナーが細かく決まっています。グリーン上ではマナーを守り、同伴者や後続組に迷惑をかけずに楽しくプレーしていきましょう。

【画像】カップのフチで止まったボールは10秒以内に落ちればカップインが認められる

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