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- 右へのOBはスイング以前の問題だった!? アマチュアはどうして右を向いてしまうのか
アマチュアゴルファーは、アドレスの際に右を向きやすいと言われていますが、それはなぜなのでしょうか。ラウンドで右を向かないためにできる簡単な対処法と合わせて解説していきます。
当たらない気がしてボールを右に置くと肩も右を向きやすくなる
あなたはラウンド中に「右を向いているよ」と指摘されたことはありませんか? アドレス時に右を向いてしまうのはラウンド中に起こりやすいミスのひとつと言えます。
コース上では足元に方向を示すものがないため、正しい方向を向くということは思った以上に難しいことでもあります。こういった要因もあり、一説にはアマチュアの実に8割が右を向いているとも言われています。では、なぜアマチュアは右を向いてしまうのでしょうか。三浦辰施プロは、以下のように話します。
「初心者に限らず中級者・上級者でもある話ですが、体に対してボールが右側にあるほうが、なんとなく当たりやすいように感じてしまいます。右側にボールを置いて構えると、どうしても左肩が前に来ます。結果、右を向いてしまうのです。これが、アドレス時に右を向いてしまう一番の要因です。正しいボールの位置は左足の前なので、そこにボールを置けば右を向くこともありません」
アマチュアゴルファーの場合は、ボール位置を感覚的に構えているという方も多いでしょう。しかし、ボールの位置を左足の前と決めれば比較的意識しやすいので、ラウンド中にボールの方向が定まらない場合は、スイングを疑う前にボール位置をチェックしてみると良いでしょう。
右側を向いてしまうことは、さまざまなミスショットの原因になります。スイング以前の問題なので、できるだけ避けたいミスですが、多くのアマチュアが右を向いてしまっているのが現状だと言えるでしょう。
実は、目標に向かって方向を合わせるということは、プロにとっても決して簡単なことではないと言われています。アマチュアゴルファーであれば、そもそも右側を向いていること自体に気付かないケースの方が多いと言えるでしょう。
右を向かないために有効な対処法とは
ミスショットが続いたときは、まず正しい方向を向いているかを確認したいところです。では、有効な対処法にはどのようなものがあるのでしょうか?
三浦プロは「ボールを右側に置いて打つと上体が前に倒れるので球がつかまらず、右に飛び出す、トップ、ダフリなどが起こりやすくなります。対処法としては、ボールを正しい位置に置くことをルーティン化することです。正しいルーティンを習慣化することで右を向くということは改善されていくでしょう」と話します。
プロであればボールを正しい位置に置くためのルーティンはしっかりと確立していますが、アマチュアこそ、こういった事前準備を大切にするべきでしょう。
その方法として、アマチュアでもすぐに実践できる対処法があります。それは、アドレスする前に「スパット」と呼ばれる目印を見つけ、その目印を目標にして構えるという方法です。ボールの後方から目標への方向を見て、ボール前方の1メートル程度の場所に何か目印となるものがないかを探します。目印は落ち葉や小枝、芝の色が変わっている箇所、ディボット跡など何でも構いません。
その目印を「スパット」とし、そこに向かって構えます。こうすることで目標の方向を直接見て構えるよりも遥かに誤算が少なくなります。
単純な方法ですが、実はあのタイガー・ウッズでさえ実践している方法だと言われています。それだけ目標に向かって正しく構えることは難しいことだということでしょう。
※ ※ ※
右を向いてしまうミスには打球方向のズレだけでなく、スライスも出ればフックも出るなど、などさまざまな弊害があると言われています。練習場ではうまく打てるのにコースではミスが頻発してしまうという人は、スイングを疑う前にまずは右を向いていないかをチェックしてみると良いでしょう。正しい向きを意識することで改善のきっかけになるかもしれません。
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