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- 「冬は飛距離が落ちる」は本当か?その原因と対策を徹底解説
冬はゴルファーにとって過酷な季節です。ナイスショットでも思うようにボールが飛ばず、夏場の飛距離との大きな違いに愕然とします。なぜ、冬になるとボールは飛ばなくなるのでしょう? 少しでも冬ゴルフを楽しくするため、そのメカニズムや対策を解説していきます。
冬の低い気温がボールの性能を低下させる
冬にゴルフをすると、夏場に比べて、あらゆるクラブで飛距離が低下します。ただでさえ寒くてプレーするだけでも辛いのに、飛距離が落ちたとあってはスコアメイクもさらに難しくなってしまいます。人によっては、そもそも冬にゴルフはしないと決めている人もいるほどです。
では、なぜ冬はボールが飛ばなくなるのでしょう?
まず、0度近くまで下がる冬の低い気温が、ボール性能を低下させる可能性があります。ゴルフボールには、表面のカバーに採用される「ウレタン」や内部のコアとなる部分に使われる「合成ゴム」といった素材が使われていますが、いずれも温度の影響を受けやすくなっています。
一般的にこれらの素材は温度が下がるほど硬化し、弾力が失われます。つまり、本来ボールに備わっているはずの反発力が、低い気温によって低下してしまうのです。また、カバー層のウレタンは硬くなると、フェース上で滑ってしまい、すっぽ抜けるような飛ばない球質になりやすいことも飛距離低下の原因になります。
寒いと空気の抵抗が大きくなる
ボールは空気の抵抗を受けながら飛んでいきます。それだけに、気温の違いによって空気の密度が変化すると、ボールの伸びに影響します。
日本気球連盟が発表している「乾燥空気密度の温度特性」によると、気温0度の空気は、30度の空気と比べて、密度が約10%も上がるようです。密度が上がる分、当然ながら飛んでいるボールにかかる抵抗も強くなりますから、結果として飛距離が伸びづらくなるわけです。
また、寒ければ当然、厚い服を重着することになります。薄着の時に比べて、アドレス時に構えにくさを感じたり、肩回りも窮屈になるので、捻転が浅くなりがちです。
これでは、夏場ほど振れなくなって、飛距離は落ちてしまうのも当然です。低い気温はさまざまな面で飛距離低下の原因となるのです。
冬はいつも以上にストレッチを入念に行おう
冬のゴルフでは、気温の低下により、どうしても飛距離が落ちてしまいます。しかし、いくつかの対策を行うことで、飛距離の低下を最小限に抑えることができます。
まず手軽にできる対策がストレッチなどの準備運動です。体を温めると共に、関節をやわらかくほぐして可動域を広げておけば、気温が低い中でも、夏場に近いスイングができるでしょう。
特に入念にストレッチしてほしい部位は股関節です。
股関節は、上半身と下半身をつなぐ重要な部位で、ここが硬いと下半身がうまく動かず腕の力だけで振る「手打ち」になりがちです。股関節に加えて、肩甲骨のストレッチも取り入れると、体を深く捻転させることできて、飛距離も方向性も良くなります。
そして、ラウンド中はできる限り、体温が下がらないように温かい飲み物を飲むことも大切です。気温が低い中では、筋肉が収縮を繰り返して硬直しやすくなります。
温かい飲み物で内側からコンディションを整えることで、良い筋肉の状態を維持でき、飛距離の低下も最小限に抑えられます。
また、多くのアマチュアゴルファーを指導する三浦辰施プロは、以下のような寒さ対策を推奨しています。
「手がかじかむと思ったようなスイングができなくなりますので、指先を意識的に温めることが非常に効果的です。体全体を温め続けるのは難しいですが、クラブを持つ感覚だけでも、変わらないように維持できるとスコアメイクも楽になります」
冬に飛距離が落ちるのは、避けては通れないものです。しかし、飛ばないことを前提に対策を行い、スコアメイクする方法を考えていくことが、冬のゴルフを楽しむ一番の秘訣だと言えるでしょう。
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