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- ティーイングエリアで「やっていいこと」「悪いこと」最低限覚えておくべきルールとマナーとは?
そのホールのプレーをスタートさせる場所であるティーイングエリア。ここでの振る舞い方を知っていないと、いきなりつまずいてしまいます。最低限覚えておくべきルールとマナーとは?
スタートで使用したティーで最後までプレーすること
国内ゴルフ場ではこのところ、非力なシニア層や女性でも楽しくラウンドできる(=パーオンのチャンスが増える)よう、ティーイングエリアを前方に出したり、前方に新たなティーを設けるなど、より距離の短いティーからプレーできる環境を整える動きがあります。
実は、これは世界的なトレンドで、USGA(全米ゴルフ協会)ではスロープレーを防ぐことも意図し、10年ほど前から「Tee It Forward」をスローガンに、より前方のティーからのプレーを呼び掛けています。そこでUSGAでは、ドライバーの飛距離に応じて、それぞれが選択すべきトータルヤーデージの指針を下記のように示しています。
ドライバーの飛距離:推奨するトータルヤーデージ
275:6700~6900
250:5200~6400
225:5800~6000
200:5200~5400
175:4400~4600
150:3500~3700
125:2800~3000
100:2100~2300
これに呼応し、国内のゴルフ場もプレーヤーが使用できる「ティーイングエリア」の数を増やすようになってきたのです。
従来は、使用ティーを「青(バック)」「白(レギュラー)」「赤(レディース)」に限定するゴルフ場が多かったのですが、最近はこれに「金」「ピンク」といったティーが加わり、4~5種(色)のティーを自由に選択できるコースが増えています。男性は「白」、女性は「赤」に限定せず、それぞれの飛距離に応じて使用ティーを選ぶのもいいかもしれません。
ただし、そのラウンドはスタートティーで使用したティーで最後まで完遂してください。スタートとは異なるティーからのストロークは、規則上「ティーイングエリアの外」からのティーショットとなり、2罰打のうえ、正しいティーイングエリアから打ち直しが求められます。そして、この打ち直しを怠った場合は、規則上「失格」となります。
次に、ティーイングエリアに関する、基本的に覚えておきたいルールを紹介しましょう。
まず「ティーイングエリア」にはその限界(範囲)があります。
幅は左右2つのティーマーカーの外縁から外縁まで。そして、奥行はティーマーカーの前の縁から2クラブレングス(パターを除く最長のクラブ=通常はドライバーの長さ)の長方形が「ティーイングエリア」です。
そして、プレーヤーはこのエリア内にボールをティーアップ、もしくは地面に置いて(ボールの一部でもエリア内にあればOK。スタンスはエリア外でも無罰)、ストロークを行わなければなりません。
なお、ティーショットを打つまでは、インプレーではないので、ティーアップした(もしくは地面に置いた)ボールを拾い上げたり、動かしても、規則上の問題はありません。
また、ティーショットの前に、エリア内の地面を整地したり、芝や雑草、自然物を動かしたり、曲げたり、折ることもできます。
チョロしてもティーイングエリア内にボールがあれば再度ティーアップできる
空振りやチョロなど打ち損じたボールが依然ティーイングエリア内にある場合は、無罰でボールに触れ、再度ティーアップすることができます。その際はティーアップの場所を移しても、問題はありません。
なお、ティーイングエリアからプレーするときは、そのティーマーカーを動かすことはできませんが、エリア外からプレーする際にティーマーカーがプレーの邪魔になるときは、「動かせる障害物」として取り除くことができます。
ティーショットの打順は、規則により、前のホールのグロススコアが良い順に「プレーすべき」とされています(最初に打つプレーヤーを「オナー」と称します)が、間違ってプレーしても無罰です。
また、正しい打順でのプレーが難しい場合は、準備ができたプレーヤーから先に打つ「レディーゴルフ」と呼ばれる進行が推奨されています。
ティーショットがOB、もしくはロストになる可能性があるときは必ず暫定球を打ってください。その際には「暫定球を打ちます」と宣言。そのうえで、目印を描くなど、ひと目で初球と峻別できるボールを使用すべきです。
なお、暫定球をプレーする打順はその組の最後=他のプレーヤーが打ち終わった後とされています(この打順を間違っても罰はありません)。
最後に、「ティーイングエリア」での大事なマナーですが、同伴プレーヤーのティーショットの行方は見届けるようにしてください。スムーズな進行のため、欠かせないエチケットです。
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