5つの「コースエリア」の違いを知るとゴルフルールが分かってくる | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

5つの「コースエリア」の違いを知るとゴルフルールが分かってくる

今回はルールを理解する上での基本となる「コース」に関する基礎知識。「コース」を構成する5つの「コースエリア」について説明します。

コースは5つのエリアで構成されている

「そろそろ本気でゴルフに取り組もう」と考えている人は、スイングの練習とともに、ルールについても勉強しましょう。ルールを正しく覚えることは、プレーの進行だけでなくスコアメイクにも役立つからです。

「コース」を構成する5つの「コースエリア」を覚えておこう

 そこで、今回はルールを理解する上での基本となる「コース」に関する基礎知識。「コース」を構成する5つの「コースエリア」について説明します。

 まず「コース」は、
1.「ティーイングエリア」
2.「バンカー」
3.「ペナルティーエリア」
4.「パッティンググリーン」
5.「ジェネラルエリア」
の5つのエリアで構成されています。

1.「ティーイングエリア」

 いずれも言葉で説明するとちょっと難解なのですが、「ティーイングエリア」はこれからプレーするホールの最初にショットを放つ区域です。幅は左右2つのティーマーカーの外縁から外縁まで。奥行はティーマーカーの前の縁から2クラブレングス(パターを除く最長のクラブ=通常はドライバーで計測)の長方形です。

 そして、これからティーショットを打つ「ティーイングエリア」以外の「ティーインググラウンド」は、すべて規則上は「ジェネラルエリア」に分類されます。

 例えば、「白ティー」でラウンド中は、前後の「青ティー」や「赤ティー」。また、プレーしていないホールのすべてのティーも、「ジェネラルエリア」として処理することになります。

 なお、第1打を空振り、あるいはチョロなどで、ボールがまだその「ティーイングエリア」内にある場合、プレーヤーは次も、その「ティーイングエリア」にティーアップして打つことができます。加えて、ティーショットがOBや紛失球で打ち直す場合も同様、その「ティーイングエリア」でティーアップすることができます。

2.「バンカー」

 常識的には「砂が入った窪地」というイメージでしょうか? でもルール上は、「バンカーとするために作られた砂のエリアで、芝や土が取り除かれて窪みとなっている場合が多い」と定義されています。「バンカー」の中には、窪んでいないものもあるのです。

 ただし、「バンカー」の窪地の縁にある土や草、積み芝は「バンカー」には含まれません。また、「バンカー」内に生えた草など自然物は「バンカー」の一部ではありません。ですので、これらの上にボールが止まり、「バンカー」の砂に触れていない場合、そのボールは「バンカー」外にあるとみなされます。

 なお、砂が敷かれてはいますが、窪みになっていない「ウエイストエリア」や「ネイティブエリア」と呼ばれる箇所があります(通常は、ゴルフ場がローカルルールで指定)。それらは「ジェネラルエリア」なので、ストロークをする前に砂の状態をテストしたり、ボールの直前・直後をクラブで触れても(ソールしても)罰はありません。

3.「ペナルティーエリア」

 旧ルールで「ウォーターハザード」と呼ばれた池や小川などの「水域」のほか、ゴルフ場や競技委員会が「ペナルティーエリア」と指定した区域(例えば、崖や岩場など)で、ボールがそこに止まった場合、プレーヤーは1打の罰で救済を受けることができます。

「ペナルティーエリア」は、その縁が赤線や赤杭で示された「レッドペナルティーエリア」と、黄線や黄杭で示された「イエローペナルティーエリア」があります。

 そして、各ペナルティーエリアの中にボールが止まった場合、その救済エリアは「最後にストロークした地点に戻る」あるいは、「ホール(=ピンの位置)と、ボールがペナルティーエリアの縁を最後に横切った地点を結んだ後方線上の任意の地点を“基点”に、そこから1クラブレングスで、ホールに近づかない区域」そして、「レッドペナルティーエリア」に限り「ホールと、ボールがペナルティーエリアの縁を最後に横切った地点を“基点”に、そこから2クラブレングスで、ホールに近づかない区域」が救済エリアになります。

 最後の処置は「後方線上の処置」よりホールの近くで行えるため、プレーの進行を考慮し、「ペナルティーエリア」の多くは「レッド」に指定されています。

4.「パッティンググリーン」

 いわゆる「グリーン」で、ボールの一部でも「グリーン」に触れている場合、そのボールは「グリーン上」とされ、マークして拾い上げるなど、「グリーン上」のルールが適用されます。

 なお、プレー中ではないホールのグリーンやいわゆる「サブグリーン(2グリーンのうち、使用していないほうのグリーン)」は、規則上の「目的外のグリーン」に当たり、そこにボールが止まったときは救済の処置を行わなければなりません。

5.「ジェネラルエリア」

 以上の4つの「コースエリア」以外の区域で、多くはフェアウェイとラフ(=旧ルールの「スルーザグリーン」)から成っています。

 ただし、規則上は前記の「ティーイングエリア」を除く「ティーインググラウンド」や「目的外グリーン」は「ジェネラルルール」に該当し、その規則が適用されます。

※ ※ ※

 各「コースエリア」には、それぞれ異なる規則が適用されることがあります。

 例えば、「パッティンググリーン」上では、止まっているボールをプレーヤーが偶然に動かしても無罰ですが、他の「エリア」では基本的に1打罰になります。正しくルールを覚えるうえで、「コースエリア」を理解することはとても重要なのです。

この記事の画像一覧へ(6枚)

画像ギャラリー

1.「ティーイングエリア」
2.「バンカー」
3.「ペナルティーエリア」
4.「パッティンググリーン」
5.「ジェネラルエリア」
「コース」を構成する5つの「コースエリア」を覚えておこう

最新記事