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世界ランキング1位でも約25センチを外す! プロゴルファーの距離別パットの成功率ってどれぐらい?

世界ランキング1位のジョン・ラームが約25センチのパットを外して話題になりました。ところで、PGAツアー選手のパッティング成功確率は、距離別でどれぐらいなのでしょうか?

PGAツアーの選手でも1.2メートル強のパットを10回に1回以上外している

 PGAツアーのアーノルド・パーマー招待でスペインのジョン・ラーム選手が初日の7番ホールで10インチ(約25センチ)のパットを外したことが話題になりました。

 ラーム選手は27歳の若さにしてPGAツアー6勝を挙げており、2021年の全米オープンではメジャー初制覇も達成しました。世界ランキング1位の座に輝いています(2022年3月17日現在)。

ワールドランキング1位に君臨するJ・ラームでも25センチのパットを外すことがある 写真:Getty Images

 その選手が約25センチのパットをカップに入れようとしたら、パターのフェースに当たったボールがカップに届かずショートしたのです。

 PGAツアーの公式ツイッターによると、1フィート(30.48センチ)以内のパット成功率は99.96%だそうです。今シーズン最短距離のミスパットと伝えました。

 アマチュアゴルファーがプライベートなラウンドでこの距離のパットを外すことはまずないでしょう。なぜなら30センチ以内に寄せた時点でプレー時間短縮のために同伴プレーヤーがOKを出すからです。

 しかしながら、プロゴルフトーナメントのストロークプレーにOKはありませんから、このようなミスが起こります。成功率99.96%ということは、逆に言えば1万回中4回外れるということです。

 一方で、アマチュアゴルファーはOKが出ない1メートル前後の距離のパットをよく外します。上り真っすぐのラインであればかなり高い確率でカップインできるかもしれませんが、下りのパットや横からのパットは成功率が下がります。

 プロゴルファーはショートパットのミスがニュースになるくらいですから、1メートル前後の距離も成功率が高いと思いますが、実際はどうなのでしょうか。

 これもPGAツアーにおけるパット分析のデータがあります。2フィート(60.96センチ)以内の成功率は99%、3フィート(91.44センチ)以内の成功率は96%、4フィート(121.92センチ)以内の成功率は88%です。

 この数字を高いと感じるか低いと感じるかは人それぞれですが、1メートル弱のパットを100回中4回外し、1.2メートル強のパットを100回中12回外しているのです。

 これらのデータは2014年に発刊された「ゴルフデータ革命」という書籍に掲載されています。少し前の書籍ですが、ゴルフでスコアを縮める方法を統計学的に分析して当時の常識を覆し、大きな話題になりました。

2.4メートルは50%、3メートルは40%、6メートルは15%しか入らない

 このデータには続きがあります。5フィート(152.4センチ)以内の成功率は77%、6フィート(182.88センチ)以内の成功率は66%、7フィート(213.36センチ)以内の成功率は58%、8フィート(243.84センチ)以内の成功率は50%、9フィート(274.32センチ)以内の成功率は45%、10フィート(304.8センチ)以内の成功率は40%です。

昨シーズンの女子ツアーで平均パットナンバー1だった古江彩佳 写真:Getty Images

 PGAツアーの選手たちはこのくらいの距離のパットをビシバシ決めているようなイメージがありますが、それは優勝争いを演じている選手たちのプレーをテレビが映し出しているからであり、下位の選手や予選落ちの選手のデータを含めると、この程度の確率なのです。

 そして15フィート(457.2センチ)以内の成功率は23%、20フィート(609.6センチ)以内の成功率は15%、30フィート(914.4センチ)以内の成功率は7%です。

 アマチュアゴルファーはこのくらいの距離のバーディパットやパーパットを「届かなければ入らない」と強めに打って1メートル以上オーバーし、返しのパットも外して3パットするケースをよく見かけます。

 でも、統計的に見たら4.5メートル以上のパットは世界のトッププロでも4回に1回くらいしか入らないのですから、1パットでカップインを狙うよりもカップに寄せて2パットでホールアウトしたほうがスコアは安定します。

 かつてプロゴルフの世界は「ドライバー・イズ・ショウ、パット・イズ・マネー」と言われていましたが、今はこのようなデータ解析を元に自分の長所を伸ばしたり短所を克服したりしています。

 アマチュアゴルファーは練習に費やせる時間が限られていますから、スコアを縮めるのに何が大事かを知っておけば、その時間内で効率的に上達できるかもしれません。

参考資料:「ゴルフデータ革命」(2014年発行、(マーク・ブローディ著、吉田晋治訳、牧田幸裕解説、プレジデント社刊)

【動画】J・ラーム自身も驚いた25センチのパットミスを見る
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