ニーズが高い? シミュレーション機器メーカーの多くが韓国企業
PGAツアー「ソニーオープン・イン・ハワイ」では、昨年の松山選手に続き韓国のキム・シウ選手が最終日逆転でツアー4勝目を挙げました。優勝候補の一人だったトム・キム選手はじめ、PGAツアーで活躍する韓国選手はみんなオーソドックスなスイングのショットメーカー。
スイングが似ていて特徴がないように感じる、という人も多いかも知れませんが、今回は韓国プロのスイングの特徴や傾向についてお話しします。
韓国のゴルフマーケットは日本より規模こそ小さいですが、競技または向上志向ゴルファーの比率が高く、「熱」があるのが特徴です。

気候やゴルフ場数の関係で、インドアゴルフレンジは早い時期から活況でした。シミュレーション機器メーカーの多くが韓国企業なのも、そんなゴルファーニーズからだと考えられます。
そんな韓国、ゴルフメディアやコンテンツは自国オリジナルよりも米国をお手本にしていて、レッスンメソッドの中心もPGAツアー選手になっています。そのため、レッスンカリキュラムも、コーチ個人による感覚的なものではなく「型」を繰り返し覚える、どちらかというと画一的なスタイルが一般的です。
そのため、日本選手に比べ個性的な魅力があるスイングというより、スイングプレーンをなぞるような「教科書的」スイングを多くの選手が身に付けています。
実は韓国スイングの「お手本」に多く登場しているのが、松山英樹選手。アマチュアをレッスンするインストラクターの多くが「松山選手のように……」と説明することも多く、トップスインガーのローリー・マキロイ選手と並び、韓国ゴルファーの教科書の一人になっています。