2年ぶりV鈴木愛は契約選手でも珍しい“14本全PING” カーボンシャフトもPING純正 | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

2年ぶりV鈴木愛は契約選手でも珍しい“14本全PING” カーボンシャフトもPING純正

北海道meijiカップで2年ぶりの優勝を飾った鈴木愛(すずき・あい)。29歳と、若手の台頭が著しい女子ツアーではベテラン選手の域に差しかかりつつある鈴木ですが、新クラブで飛距離アップしたことが優勝につながったようです。

パターの名手、鈴木愛はシーズン中でも大胆にパターのヘッド形状を変える

 先週の北海道meijiカップで2年ぶりの優勝を飾った鈴木愛。この勝利でツアー通算18勝目となりました。若い選手の活躍が目立つ女子ツアーにおいて、29歳の鈴木はベテラン選手の一人。それでも新クラブで飛距離アップしたことが優勝につながったようです。

14本のクラブをすべてピンでそろえる鈴木愛 写真:Getty Images
14本のクラブをすべてピンでそろえる鈴木愛 写真:Getty Images

 2014年にピンとクラブ契約を結んだ鈴木。15年にレギュラーツアーにフル参戦したときから14本ともピンのクラブでした。17年、19年と2度の賞金女王になったときも全部ピン。そして今年、ツアー18勝目を達成したときもドライバーからパターまで、すべてピンのクラブを使っています。契約選手であっても、鈴木愛のように14本とも契約メーカーのクラブを使っている選手は少数派。それだけピンのクラブを信頼しているのでしょう。

 さらに鈴木はシャフトもピンの純正シャフトを使っています。ドライバーでは「ALTA J CB」、フェアウェイウッドやユーティリティーは「ピンツアー2.0」にしています。ちなみに19年に賞金女王になったときも「G410プラス」のヘッドに「ALTA J CB」のシャフトを装着しており、17年も「G400LST」と「ALTA J50」の組み合わせでした。

 今年は最新モデルの「G430」を使っていますが、このクラブについて次のように語っていました。

「私自身、クラブのこだわりは強くないのですが、『G430シリーズ』はめっちゃ好き! ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッドのすべてがいい。ドライバーは飛距離も出せますし、方向性がブレません。フェアウェイウッドは『G430 LST』(3W)にしてから飛距離が10ヤードくらい伸びました。だから、最終日の9番パー5でも、セカンドショットでバーディーをとれるショットが打てました」

 パターの名手とされる鈴木愛ですが、今季はトータルドライビング(飛距離とフェアウェイキープ率の総合ポイント)でツアー1位になるほど、ティーショットが好調です。

 ウッド系では最新モデルを使う一方、ウェッジは17年に発売された「グライド2.0」を長く使い続けています。初めて賞金女王になった17年の頃からロフトも50、54、58度のままです。

 また、パターはマレット型を使う時期もあれば、最近の「アンサー2」のように王道のピン型パターを使うこともあり、シーズン中でもヘッド形状を変えるタイプ。コンディションやフィーリングによってベストなパターを選ぶことが、パターの名手として長く女子ツアーで活躍できる要因の一つだと言えるでしょう。

2023 鈴木愛の最新セッティング

1W:ピン G430 LST(ロフト/9度 シャフト/ALTA J CB50-S)
3W:ピン G430 LST(ロフト/15度 シャフト/ピンツアー2.0)
7W:ピン G425 MAX(ロフト/20.5度)
4U、5U:ピン G430(ロフト/22度、26度 シャフト/ピンツアー2.0)
6I-PW:ピン i210
AW、GW、SW:ピン グライド2.0(ロフト/50、54、58度)
パター:ピン PLDアンサー2

【動画】ショートゲームの名手復活! 鈴木愛の圧巻ロングパットとベタピンアプローチを見る

【写真】鈴木愛、原英莉花、小祝さくら 2023北海道meijiカップの主役たち

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北海道meijiカップで復帰した原英莉花 写真:Getty Images
北海道meijiカップで初日トップに立った小祝さくら 写真:Getty Images
北海道meijiカップで涙の復活優勝を飾った鈴木愛 写真:Getty Images
14本のクラブをすべてピンでそろえる鈴木愛 写真:Getty Images
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