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- 秋の大本命! タイトリストの新作アイアン、新「Tシリーズ」全4モデルを体感してみた
8月4日に発表されたタイトリストの新「Tシリーズ」。2年ぶりのリニューアルとなる今作は、すでにPGAツアーでも大勢の選手が使い始めて話題になっています。その性能はどのように変わったのでしょうか。早速、「Tシリーズ」の4モデルを打ってみました。
新「Tシリーズ」を体感、比較
タイトリストから8月4日、新「Tシリーズ」が発表されました。2年ぶりのリニューアルとなる今作は、すでにPGAツアーでも大勢の選手が使い始めて話題になっていますが、その性能はどのように変わったのでしょうか。早速、筆者(ゴルフライター野中真一)が新「Tシリーズ」の4モデルを打ってみました。
今、PGAツアーのギア使用率を調べると、ボールはもちろん、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティー、ユーティリティーアイアン、ウェッジ、そしてアイアンまでタイトリストのクラブが使用率No.1になっています。
そのタイトリストが今回、新「Tシリーズ」で追求したのは“FEEL”。打感、打球音はもちろん、構えたときの顔の印象、インパクト時の抜け感といった“FEEL”を重視したとのことです。デザイン面では「Titleist」のロゴの位置をバックフェースの上部センターに変更。より洗練された印象を受けます。
「Tシリーズ」は、前作までは「T100」「T100S」「T200」「T300」というタイトルのラインアップでしたが、今回は「T100」「T150」「T200」「T350」というタイトルの4モデル。「T100S」が「T150」となり、「T300」が「T350」となりました。
最も打感の進化を感じた「T350」
まずは「T100」から打ってみました。タイトリストのアイアンはPGAツアーで使用率No.1ですが、その中でもモデル別1位になっているのが「T100」です。ちなみにPGAツアーでは新「T100」を使い始めた選手だけでも10人以上います。「T100」の魅力は、なんと言っても打感です。食いつき感のある心地よいフィーリングの中にも芯があり、1球打つと、ずっと打ち続けていたくなるような軟鉄鍛造の王道とも言えるフィーリングです。
また、コースで打って驚いたのが、地面の抵抗が少なくて抜けがいいことです。芝から打ったときはもちろん、ベアグラウンドに近いライからでもきれいにソールが抜けてしっかりボールを捉えてくれます。アイアンをダウンブローで打って、しっかりターフが取れるゴルファーほど、この良さを感じることができるでしょう。
次に「T150」を打ってみます。前作の「T100S」は「T100」の形状をベースにロフトを2度立てていましたが、「T150」は「T100」よりもソールを広くして、トップラインも厚めにしているので構えたときに安心感があります。その上で、前作の「T100S」より、さらに軟鉄を感じる打感が心地よいです。構造としては、バックフェースの中央部分にあるマッスルチャンネルの溝をフェースに近づけたことが打感の良さにつながっています。
また、プレーヤーズディスタンスという位置付けの「T200」は、驚くほど打感が変わっていました。前作はやや弾(はじ)き感のあるインパクトでしたが、それが食いつき感のある打感に変わっていて、その上でしっかりと高さが出て飛距離が出せます。「T100」「T150」を打って、もう少しキャリーが欲しいというタイプにとって理想的なアイアンです。飛距離、弾道、直進性では最もバランスの良いパフォーマンスを発揮してくれるモデルでしょう。
「T200」と同じように打感が大きく変わったのが「T350」です。「Tシリーズ」の中では最も大きいヘッドサイズになりますが、スクエアに構えやすいヘッドシェイプになっています。通常、このサイズの中空アイアンだとどうしても空洞感のある打感になりがちですが、「T350」は内部がしっかり詰まった厚みのある打感。今回の4モデルの中で、最も打感の進化を感じました。そして最も初速が出て、ミスヒットに強かったのが「T350」です。
「Tシリーズ」の“3つのD”とは
4モデルを打って感じたのは、ヘッドサイズや構造に違いがあっても、打感にはほとんど違いがないことです。だから、PGAツアーでもロングアイアンを「T200」にして、ミドルアイアン以下を「T100」にするという、コンビネーションセッティングをする選手が増えたのでしょう。打感が全然違っていたら、1ヤードの距離感を競うPGAツアーでそういう組み合わせをする選手はほとんどいないはずです。
打感だけではなく、抜け感も統一感がありました。その理由は今作から4モデルともトゥ側とヒール側でバンス角が異なるバリアブルバウンスソールを採用したからです。前作は「T100」と「T100S」のみバリアブルバウンスソールでしたが、今回は「T200」も「T350」も同じソールデザインです。
アイアンとしての完成度の高さにも驚かされました。アイアンはグリーンを狙うためのクラブですが、そのために必要な飛距離、寛容性、操作性、落下角度、スピン量をすべて満たしています。タイトリストのアイアンは「3D弾道」というものを追求しており、「3つのD」(安定した飛距離を意味する「DISTANCE」、左右のバラツキを抑える「DISPERSION」、落下角度を示す「ANGLE OF DESCENT」)を高次元で実現できるアイアンこそが、プレーヤーをスコアアップに導いてくれると考えているそうです。
こうした考え方が支持されていることが、PGAツアーでの使用率No.1という実績につながっているのでしょう。もちろん、タイトリストはトッププレーヤーのスコアアップだけを追求しているわけではなく、本気でゴルフに向き合う全てのプレーヤーのスコアアップを目標に掲げています。だから新「Tシリーズ」には、「T100」、「T150」、「T200」、「T350」と、プレーヤーの好みやスイングに合わせて選べる4モデルがそろっているのです。
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