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今季初V・鈴木愛は14本すべてピン “7年ぶり”に新ウェッジを投入しアイアンも新作に
今季2戦目の明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメントは、鈴木愛(すずき・あい)が今季初優勝で通算19勝目を飾りました。そのセッティングを調べると、新モデルを積極的に投入していたことが分かりました。
アリゾナ合宿で初めてテストして即決で投入
今季2戦目の明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメントは、鈴木愛が今季初優勝で通算19勝目を飾りました。そのセッティングを調べると、新モデルを積極的に投入していたことが分かりました。
過去に2度賞金女王になった鈴木は、なかなかクラブをかえない選手。ウェッジは初めて賞金女王になった2017年シーズンから約7年間も「グライド2.0」を使い続けています。しかし、今シーズンはウェッジを3本とも新モデルの「S159」に変更。その理由について本人は次のように語っています。
「このウェッジは(オフシーズンにピンの本社がある)アリゾナ合宿で初めてテストして即決で投入を決めました。ラフでもバンカーでも普通のアプローチと同じようにスピンが入ります。この試合でも3日目の16番で柔らかいバンカーからしっかりグリーンをとらえることができました」
アイアンは19年シーズンから約4年間「i210」を使い続けましたが、昨年の秋から新モデルの「ブループリント S」にスイッチしました。アイアンについて鈴木は、以下のようにコメント。
「新作の『ブループリントS』はラフからでもフェアウェイと同じくらいスピンが入る点を気に入っています。今まで使っていた『i210』より小さく見えて操作性もいいのに、やさしさを感じます。初日の8番ホールは2打目が左足上がり・ツマ先下がりの難しいライでしたが、8番アイアンでイメージ通りのショットが打ててバーディーがとれました。昨年から使っていて難しいイメージはありません」
そして鈴木といえばパター。女子ゴルフ界を代表するパッティングの名手であり、本人も「私のゴルフはパターが生命線」と語っています。今シーズンは大事なパターに新モデルを投入。昨シーズンは王道の「アンサー2」を使う試合が多かったですが、今シーズンは少しブレード幅が広いセンターシャフトタイプの「PLD クッシンC プロトタイプ」を使っています。
過去にはレディスモデルの『G Le2 エコー』を使って優勝したこともある鈴木ですが、パター選びについて以前「構えたときの感覚、打ったときのフィーリングで『これ使える!』というのを判断しています」と語っていました。
この試合の鈴木は4日間の試合で一度も首位を譲らず完全優勝。2位に6打差をつける圧勝でした。昨年のPGAツアーではずっとショートゲームに悩んでいたビクトル・ホブランが「S159」のウェッジを使うようになってショートゲームが開花。一気にPGAツアーの年間王者になる活躍を見せました。
14年にピンとクラブ契約を結んだ鈴木は、17年以降ほとんどすべての試合で14本すべてピンのクラブを使っています。ヘッドだけではなく、ドライバーのシャフトは賞金女王になったシーズンも今シーズンも純正シャフトを使っています。
どんなメーカーと契約している選手でも14本すべて契約メーカーのクラブを使い続ける選手は珍しい。ツアープレーヤーでも調子の波はあります。鈴木も優勝後に「(21年には)ゴルフをやめたいと思っていた時期もあった」と語っていました。しかし、クラブだけは信頼できるメーカーのモデルを使えることが長く一流選手として活躍できる要因になっているのかもしれません。17、19年に続く3度目の頂点を期待したいところです。
2024 鈴木愛の最新セッティング
1W:ピン G430 LST(ロフト角/10.5度 シャフト/ピン ALTA J CB)
3W:ピン G430 LST(ロフト角/15度)
7W:ピン G425 MAX(ロフト角/20.5度)
4U:ピン G430(ロフト角/22度)
5U:ピン G430(ロフト角/26度)
6I-PW:ピン ブループリントS(シャフト/N.S.プロ950GH neo)
ウェッジ:ピン S159(ロフト角/50度、54度、58度)
パター:ピン PLD クッシンC プロトタイプ
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