日替わりのセッティングで優勝してしまうところはさすが
プロ18年目を迎えた申ジエは、先週行われた女子ツアー開幕戦、ダイキンオーキッドレディスの優勝で日本ツアー27勝目をマークしました。
クラブ契約フリーの申ジエはキャロウェイのドライバーを使うことが多く、昨年の後半は「ローグST」、一昨年は「エピックスピード」を使っていました。そして、今年の開幕戦で使用したドライバーは「パラダイム トリプルダイヤモンド」でした。

新ドライバーについて申ジエは3日目のラウンド終了後にこのように語っています。
「去年使っていたもの(ローグST)より球が伸びる感じがするので、風が強くても重い球が打てました」
一方、フェアウェイウッドはテーラーメイドを使っていましたが、初日は「ステルス2プラス」だったのが、最終日は「ステルスプラス」に戻しています。優勝後の会見では、その理由について次のように説明しました。
「今週は毎日クラブを入れ替えていました。新しいシーズンの始まりなので、いろんなクラブを試していたのですが、優勝争いは使い慣れたクラブでプレーしたいと思いました」
14本のセッティングを調べるとドライバー、ユーティリティー、アイアン、ウェッジはキャロウェイにして、フェアウェイウッドとパターはテーラーメイドになっています。かつて、申にクラブ選びの基準にしているポイントを聞いたことがあります。
「打感と顔をすごく大切にしています。どんなクラブもインパクトでボールをキャッチ(食いつく)してくれるような打感がないと、ボールをうまくコントロールできません。顔は目標に向けてセットしたときに一発でピタッとセットできるクラブが好きです。日本語で言えば“座りがいい”モデルですかね」
昔から申のセッティングには必ず60度のウェッジが入っています。本人によると、その理由は驚くべきものでした。
「60度は一番難しいクラブだから、それを使って練習するようにしていて、試合でも使えるようにしています」
2010年に世界ランキング1位になった申ジエは、34歳になった今も日本ツアーのトップ選手として活躍しています。女子ツアーでは20歳代前半の選手の活躍が目立っていますが、ベテラン選手ならではのセッティングにも注目です。
2023 申ジエの最新セッティング
ドライバー:パラダイム トリプルダイヤモンド(シャフト/スピーダーエボ4)
3W、5W:ステルス プラス
3U、4U:GBBエピック(USモデル)
アイアン:APEX TCB(番手/6I-PW)
ウェッジ:ジョーズ(50度、54度、60度)
パター:TPコレクション ハイドロブラスト ジュノTB1.5