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- 「抜けのよさ」を可視化できる!? 「魚拓スタンプ」で現代クラブのソール性能を探ってみた
進化したクラブのソール性能を試打や計測以外で見せられないか? そこで、一目で理解できる「魚拓スタンプ」をクラブソールで実施してみました。
進化した最新ギアの「ソール設計」を可視化したい
長年ギア企画等で試打と計測を行なっていると、フェアウェイウッドやユーティリティーをはじめ最新ギアのソール設計に進化を感じていました。
しかし、「抜けがよい」だけの試打フィーリングだけでは「個人の感想でしょ」や「忖度じゃないの?」などの指摘もありました。「※個人の感想です」にならないように必ずギア計測も行い、ヘッド各種サイズや重心位置などの数値も記録しています。
ところが「計測値」は数字アレルギーの人には嫌われやすく、特に「ソール角」、「ソールバルヂ(左右方向のラウンド)」などのカーブの具合を分かりやすくする方法はないかと試行錯誤してきました。
試打した時の「このソールの抜けってすごい進化!」を打ったことのない人に伝え、興味を持ってもらうためには単なる感想や計測した数値以上の“何か”が必要だと考えていました。
水性スタンプで「魚拓」を取ったら複雑な性能を可視化できた
知人のフェイスブックの投稿を見ていたら、釣った魚の「魚拓」を取る写真が上がっていました。そのとき「ソールの魚拓ってありかも」というアイデアが降って来ました。
そこで水性スタンプで「ソールの魚拓スタンプ」を実験したところ、想像以上にうまく「試打フィーリング」や「計測どおり」のビジュアルになってくれました。
実験したロイヤルコレクション「TM-X」ユーティリティーは、ソール中央に「キャビティソール」を配置した、代表的な“抜け”モデル。アドレス状態で半紙に「ソールの魚拓スタンプ」を取ってみると、見事にソール中央部分が全く接地せず「抜けのよさ」が可視化できました。
構えた時のヘッドの投影面積とは異なり、地面とソールの接地は「最小限の座り」にとどめ、インパクト時の抵抗を極限まで少なくしていることが見てとれました。
PGAツアーで高い使用率を誇り、発売後から人気のタイトリスト「TSR2」ユーティリティーメタルの「魚拓スタンプ」も取ってみました。
クラブデザインのイメージ以上に、ソール接地が少ないことが見てとれました。この画は、試打した時のフィーリングとヘッドの計測である程度は想像していたのですが、大きくなったフェースによる高反発&初速性能と直進性を引き出すために緻密なソール設計になっていることが分かりました。
水性スタンプがあれば誰でもできる「ソール魚拓スタンプ」。ご自身のクラブで試してみてはいかがでしょうか?
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン 「FITTING」編集長を務める。
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