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シーズン2勝目の穴井詩がドライバーを1勝目から替えた理由 勝負を決めた今季3勝の地クラブも
パナソニックオープンレディースで今季2勝目を挙げた穴井詩ですが、1勝目を挙げた「パラダイム トリプルダイヤモンド」から同じくキャロウェイの昨年モデル「ローグST トリプルダイヤモンド」にドライバーを変更していました。その理由とは?
ハードヒッターの穴井詩だが体調に合わせやさしいスペックに
パナソニックオープンレディースで今季2勝目一番乗りを果たした絶好調の穴井詩(らら)。穴井は女子ツアーでトップクラスの飛距離を誇るロングヒッターだけに、セッティングではドライバーに注目が集まりますが、前回の優勝時からドライバーを替えていたことが分かりました。
35歳のベテラン、穴井の武器は若い世代を圧倒する飛距離です。昨年の平均飛距離は1位(257ヤード)で、今年も5位(256ヤード/パナソニックオープンレディース終了時)に入っています。ドライバーは今年の開幕戦から「パラダイム トリプルダイヤモンド」を使い始めて5戦目のヤマハレディースオープン葛城では4年ぶりのツアー優勝を達成しました。
「パラダイム トリプルダイヤモンド」は今季の女子ツアーで使用率1位のドライバーです。しかし、穴井は優勝から1カ月後のパナソニックオープンレディースでは「ローグST トリプルダイヤモンド」に替えて2勝目を挙げました。穴井は昨年モデルに変更した理由について次のように語っています。
「先週の試合(フジサンケイレディスクラシック)でだいぶ体力を削られてしまって、ドライバーを重く感じてしまったので、今週はだいぶ軽いヘッドを使っているのですが、それがちょうどよかったと思います。弾道が変わって高さが出るようになりました」
ヘッドスピードが速い穴井ですが、1カ月前にヤマハレディースで優勝したときもフェアウェイウッドで高さを出すことを意識していました。
「3番ウッドは今週(ヤマハレディース)から替えました。以前はロフト13.5度だったのですが、少し高さを出したかったので15度のスプーンにしています」
契約フリーの穴井はウッド系をキャロウェイ、アイアンをミズノにしていますが、優勝後に一番貢献してくれたクラブを聞くと、意外なメーカーのクラブを挙げました。
「58度のウェッジです。今週はロングホールで、ウェッジのおかげでかなりバーディーを取れました」
穴井が使っている58度のウェッジは研磨師・都丸和寛氏が手がける地クラブメーカー「グラインドスタジオ」のものです。今大会でのハイライトは、このウェッジで放った最終日最終ホールの勝負を決める第3打でした。
3月のTポイント×ENEOSゴルフトーナメントで優勝した青木瀬令奈も、中学生の頃からこのウェッジを使い続けています。すでに今年の女子ツアーで計3勝をマークした「グラインドスタジオ」はさらに注目度が高まりそうです。
2023 穴井詩の最新セッティング
1W:ローグST トリプルダイヤモンド(ロフト/8.5度)
3W:パラダイム(ロフト角/15度)
5W:エピックスピード(ロフト角/18度)
7W:ローグST MAX(ロフト角/21度)
UT:ローグ(ロフト角/24度)
5I-PW:ミズノ JPX921ツアー
AW:ジョーズ RAW(ロフト角/52度)
SW:グラインドスタジオ(ロフト角/58度)
パター:オデッセイ ホワイト・ホットOG 2-Ballブレード
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