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- 渋野日向子がチェンジした理由を知りたい! ピン「2023 ANSER 2D」パターをコースで試してみた
これまで使用していたハーフマレット形状の「PLDミルドパター DS72」から「2023 ANSER 2D」へとパターをチェンジした渋野日向子。再び「ピンタイプ」を選んだ理由を探るべく、ゴルフイラストレーターの野村タケオ氏がインプレッションしてくれました。
シャープさを残しつつも安定感が増した形状の「ANSER 2D」
みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。今シーズンは米女子ツアーがめちゃ楽しみです。日本から新たに勝みなみプロと西村優菜プロが参戦ということで、昨年以上に日本人プレーヤーの活躍が期待できますね。
そんな中でもやっぱ注目度ナンバー1といえば渋野日向子プロじゃないでしょうか。今年からまた青木翔コーチの元に戻り、スイング改造にも取り組んでいるということで、ますます期待ができます。
そんな渋野プロ、実は今シーズンからいくつか使用クラブを変更しているのですが、その中でも僕が気になったのがパターです。どうやら今シーズンのスタートから「2023 ANSER 2D」に変更しているようです。これは気になりますよね~。いったいどんなパターなのでしょうか?
ピンの2023シリーズは10種類のヘッドラインアップで構成されているのですが、その中から渋野プロが選んだのは「ANSER 2D」というモデル。このモデルの特徴はピンパターの定番「ANSER 2」の後方部を少し伸ばした幅広形状となっています。
フェースには「新ハードPEVAXインサート」を採用。前作「2021パター」の「PEVAXインサート」よりも硬めの打感に調整されているとのこと。フェース面のトウ・ヒールにはタングステンウエートを装着して慣性モーメントをアップ。オフセンターヒットでもブレないヘッドに仕上がっています。
幅広ヘッドになったことで構えたときの安心感、座りのよさが増し、インパクト時の安定感もアップしています。またヘッド重量は360グラムとなり、同モデルの「ANSER」よりも15グラム重くなっています。
渋野プロが全英女子オープンに勝ったときにはANSERの「シグマ2」というタイプを使っていました。その後ステンレス削り出しでハーフマレット形状の「PLDミルドパター DS72」に変更しています。
そして、この「2023 ANSER 2D」でまたブレード形状のヘッドに戻したんですね。渋野プロはブレードの構えやすさに加え、幅広になって少し優しくなっているところが気に入っているのだとか。
ブレードが使いたいけど優しさも欲しい人にピッタリ
さっそくコースで使ってみました。まず構えてみると、たしかに少し幅広になっているぶん、とても座りがいいです。そしてマットブラックのヘッドに白いサイトラインがとても見やすく、目標に対してもとても構えやすかったです。
打ってみると金属製のフェースとは違い、樹脂系インサート特有の少し柔らかい感触はあるものの、打感・打音ともにしっかりしてます。球離れはほんの少し速めだと思いましたが、打感と転がりのイメージが合うので、距離感は出しやすいです。
ヘッドは少し重めですが、操作感は悪くないです。多少打点がズレてもボールの転がりにあまり影響がないので、このあたりはタングステンウエートの効果なのだろうと思います。
シャフトはピン純正の「Black Graphite 214」というカーボンシャフトでしたが、これはカーボンらしいしなりというよりは、少しハリのあるように感じました。
ボールを少しだけ弾くというか、転がりがよくなるシャフトに感じました。真っ黒なのでヘッドとの相性は抜群ですが、少しこのハリ感が気になる人もいるかもしれません。実は渋野プロはスチールシャフトを挿しているので、そのほうが感覚的に合うんでしょうね。
1ラウンド「2023 ANSER 2D」を使ってみましたが、ブレードのシャープさを残しつつも安定感が増していることを感じました。
マレットのような大きなヘッドがどうしても使いにくい人や、ブレードモデルを使いたいけど、もう少し優しさが欲しい人に最適だと思います。なにより渋野プロと同じパターが使いたい! って人には最高ですよね。
ちなみに渋野プロは「PP58 ミッドサイズ グリップ」という、以前愛用していた「シグマ2」と同じグリップを装着しています。スチールシャフトとそのグリップをカスタムでオーダーすれば、渋野プロと同じパターになっちゃいます。渋野プロのライ角カラーコードはオレンジなので、そこまで同じにしたらもう完璧ですね。
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