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- 見直すべきはシャフト? PGAツアー400勝のKBSシャフトを無料フィッティング 理想のスイングに近づく第一歩を
自分に合ったものを使っているつもりでも、筋力やスイングの変化によって微妙な誤差が生じるのがシャフトです。アイアンの弾道に悩みを抱える元プロ野球選手の野口寿浩氏が「KBS GOLF EXPERIENCE TOKYO」でフィッティングを体験してきました。
マイクラブのシャフトと同じ重さから試打開始
ドライバー、アイアンにかかわらず、何年も同じシャフトを使うツアープロはほとんどいません。なぜなら、年齢を重ねることで、それまで合っていたシャフトにも微妙な誤差が生じるからです。もちろん、それはアベレージゴルファーにとっても言えることで、今の自分に合っているシャフトなのかチェックしてみるのが得策です。
2008年のブランド立ち上げながら、すでにPGAツアーでは使用選手が400勝を挙げているシャフトブランド、KBSシャフト。その勢いは米国にとどまらず、一昨年には東京の自由が丘に直営店「KBS GOLF EXPERIENCE TOKYO」をオープンしています。同店ではフィッティングも行っていると聞き、元プロ野球選手で、現在は野球解説などでも活躍する野口寿浩氏が体験することに。今回はアイアンのシャフトのフィッティングですが、果たしてお気に入りのシャフトは見つかるでしょうか!?
自由が丘駅から徒歩1分の好立地にある同店。ビルの2階に上がり、店内に入るとおしゃれな空間が広がります。早速、野口氏に問診票が渡され、必要事項を記入。平均スコアや使用クラブ、悩みなどの質問に答えます。
ちなみに、フィッティングに要する時間は90分で、1日最大4人の完全予約制です。アイアンだけでなく、ウッドやウェッジのフィッティングもできるので、時間をどう利用するかはその人次第になります。
現在、野口氏が抱えている悩みは、アイアンの弾道が高いこと。一緒にラウンドする友人からも球が高いとよく指摘されるので気になっているそうです。弾道が高いせいか、本来なら7番アイアンで180ヤードを打ちたいのに、175ヤードしか飛ばないこともあるのが不満な様子。さすが元プロ野球選手とあって、一般ゴルファーとはちょっと感覚が異なるようです。また、たまに出る引っかけも悩みの種になっているとのこと。これらの悩みを今回の担当フィッターである山本湧也氏がしっかりチェックしていました。
まずはウオームアップがてらに自分が持ってきた7番アイアンでボールを数球打ちます。山本氏によれば、この時点で自分のシャフトが合っているのかどうか大体つかめるそうです。いよいよKBSシャフトの初体験。
「最初にご自身のシャフトと同じ重さのKBSのシャフトを装着したクラブを振っていただき、次にそれよりも重いシャフト、軽いシャフトを装着したクラブを振りつつ、スイングスピード、ボールスピード、クラブヘッドの軌道がどのように変化したのかを見て、適正な重さのシャフトを見つけます」(山本氏)
KBSでは10数社のクラブヘッドを用意しており、自分の好みに合わせたヘッドをチョイスできるのもうれしいところです。
3タイプの中から選択するかと思いきや…
適正なシャフトの重さを把握すると、次に山本氏が考えるのはその重さに合ったシャフトのタイプ選びになります。
「いろんなシャフトを試していただき、振りやすいもの、測定値が安定しているものをお勧めします」(山本氏)
野口氏が最初に試したのはKBSシリーズの中で最もスピンを抑え、打ち出しを抑えたいプレーヤー向けのシャフト「C-TAPER」。ヘッドスピードが40m/sなので120~130グラムの中から選択することになりました。そこで候補に挙がったのが、130グラムの「C-TAPER」、KBSのフラッグシップモデルの「TOUR」、TOURより弾道を抑え、最適なスピンコントロールを実現したという「S-TAPER」の3種類です。その順番で打ってもらいましたが、実はしなりが小さい順番でもあります。
野口氏は高弾道が悩みのため、高く上がる「TOUR」が最初に消え、軽く感じた「S-TAPER」も消え、「C-TAPER」が残ります。すんなり「C-TAPER」に決まるのかと思いきや、山本氏から驚きの発言が…。
「結論をいうと、現在使われているクラブが最も合っています」
「えっ、自社のシャフトを勧めないんですか!?」と野口氏も驚いた様子。聞けば、野口氏はドローヒッターであり、「C-TAPER」だとスイング軌道に対してフェースがスクエアか開いて入ってくるため、ボールに左回転をかけにくいと判明。現在の悩みであるひっかけを止めることはできるが、逆に右プッシュが増えてしまう可能性が高く、持ち球のドローと逆のミスを気にしていくことになるとプレーの組み立てが難しくなってしまうとのことです。
現在装着しているシャフトなら軌道に対してフェースがやや閉じて入ってくるので、持ち球に合わせたスイングをしやすいというわけです。ひっかけのミスはライ角調整で改善しつつ、高弾道や飛距離の問題はヘッドのロフトを2~3度立てることで解決するとのこと。
「フィッティングに来ていただいている以上、その方にとってベストな選択をしてほしいですからね。あえて替える必要はありませんよ、という答えはよくあります」(山本氏)
お客さまのスイングを見る目とゴルフ用弾道計測器“TrackMan4”が出す数字に対する信頼度が高いからこその結論なのでしょう。無理に自社のシャフトを勧めないところは、逆に同店への信頼が高まりますよね。一度同店に足を運んでみてはいかがでしょうか。
KBS GOLF EXPERIENCE TOKYO
東京都目黒区自由が丘1-26-9 三笠ビル2F
インターネットによる予約が必要。2023年6月現在、料金は無料。専属のフィッターが最適なシャフトを提案する。土、日曜日は1カ月待ちのため、平日がお勧め。
野口寿浩(のぐち としひろ)
1971年6月24日生まれ、千葉県出身。高校卒業後、捕手としてヤクルトスワローズに入団。その後、日本ハムファイターズ、阪神タイガース、横浜ベイスターズを渡り歩き、2010年に引退。ゴルフ歴は32年と長いが、現役時代はオフしかラウンドできなかったという。
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