“飛距離の公式”があるって知ってた? 「ヘッドスピード40m/sで240ヤード」は望める最大効率の求め方

ヘッドスピードが遅い人は飛距離を諦めてしまいがちですが、ヘッドスピード40m/sで240ヤードは望めると言います。逆を言えば同じヘッドスピードで200ヤードしか飛ばないゴルファーは損をしているということになりますが、どこが間違っているのでしょうか。

切り返し後に手元を体の近くに引きつける動きはダメ

青木瀬令奈と二人三脚でツアーを戦ってきた大西翔太コーチ
青木瀬令奈と二人三脚でツアーを戦ってきた大西翔太コーチ

 青木のように、自分のスイングを崩さず今のヘッドスピードのままで飛距離を伸ばすには、ダウンスイングでの「やり投げ動作」が効果的だと大西コーチは言います。

「飛ばしたいと思うと、当然ほとんどの人はヘッドを速く振ろうとします。そうすると起きるのがダウンスイングでの引きつけです。トップから切り返し後に手元を体の近くに引きつける動き。そうすることが速く振るための動作だと思っている人が多いようですが、実は逆で減速してしまいます」

「ポイントはダウンスイングで手元を体の遠くへ下ろすこと。グリップエンドを目標方向と逆側に突き出す感じで、後方にやり投げをするようなイメージです。すると、スイングアークが大きくなり、ミート率がアップします。結果的に、インパクトでヘッドも走るようになるので、ヘッドスピードアップも期待できます」

 大西コーチ曰く、手元を遠くにするのが怖い場合は、体と手元の距離を変えずに振るだけでも効果があるとのことです。ついつい手先でヘッドを走らせようとしがちですが、そうではなく思い切って手元を遠くに離してみることで、驚くほど芯に当たる確率が上がると大西コーチ。春のゴルフシーズンに向けて、ぜひ「やり投げ動作」を実践してみてください。

【写真】「思ってたのと逆じゃん!」ヘッドを加速させる“やり投げ動作”って?

画像ギャラリー

トップから切り返し後に手元を体の近くに引きつける動きが速く振るための動作だと思っている人が多いが、実際は減速してしまう
正しくはダウンスイングで手元を体の遠くへ下ろす。グリップエンドを目標方向と逆側に突き出す感じで、後方にやり投げをするようなイメージ
ヘッドスピードは遅めでも、ミート率の高さによりツアーで戦える飛距離を維持している青木瀬令奈 写真:Getty Images
青木瀬令奈と二人三脚でツアーを戦ってきた大西翔太コーチ
1 2

最新記事