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- 「景気づけに乾杯ー!」はマジで危険…ラウンド中の飲酒が“やめられない”ゴルファー要注意
炎天下のラウンド中にビールなどのアルコール飲料を摂取することは非常に危険です。水分補給をしているつもりが、実は脱水症状を引き起こす原因にもなると言います。
アルコールを飲めば飲むほど体の水分が不足してしまう
夏本番が間近に迫っているこれからの季節は、特に「熱中症」のリスクが高まります。「ラウンド中に缶ビールで乾杯」「お昼休憩にはおいしいビールをジョッキで1杯!」なんてことが習慣付いているゴルファーの方は要注意。
ラウンド中のアルコール摂取の危険性について、アスレティックトレーナー資格を保有する筆者が解説します。

プレー時間が長いラウンドでは、気温上昇も相まって相当量の汗をかくことになります。「のどが渇いた…」とラウンド中にキンキンに冷えたビールを飲んでプレーするゴルファーも多いのではないでしょうか。
想像しただけでもおいしそうですが、発汗によって体内の水分が不足している状態でのアルコール摂取は、体の脱水状態を加速させてしまい「熱中症」のリスクを高めてしまうのです。
軽度の症状であれば、めまいや頭痛、倦怠(けんたい)感などで済みますが、重症化のケースでは意識障害なども起こり、場合によっては命を落としてしまうこともあります。アルコール飲料には非常に強い「利尿作用」があり、水分が体の外に排出されやすくなるのです。
摂取したアルコールを体内で分解するためには「水分」が必要ですが、この利尿作用によって、アルコールを飲めば飲むほど水分不足が進行していく悪循環に陥ってしまいます。
「お茶」や「コーヒー」もラウンド中は避けるべき

ラウンド中の熱中症予防として何より大切なのは「適切な水分補給」です。中にはお茶やコーヒーなどを水分補給として取り入れてるゴルファーの姿も多く目にしますが、ラウンド中の水分補給としては不向きと言えます。
お茶やコーヒーには「カフェイン」が含まれており、このカフェインにもアルコールと同じ「利尿作用」があります。摂取すればするほど体内の水分を排出しようとしてしまうので、脱水状態が進行し結果として熱中症のリスクを高めてしまうことになるのです。
ラウンド中は糖質、塩分などのミネラルが含まれている「スポーツドリンク」または「経口補水液」を摂取するよう心がけましょう。カートに戻るたびに一口ずつ水分補給をするなど、喉が渇く前にこまめに摂取することで体内の水分量を一定に保つことができます。
しかし、どんなに注意していても体調不良に陥ってしまうケースは十分に考えられます。ラウンド中に万が一「気分が悪い」「めまいや吐き気がする」といった自覚症状があった際には、すぐにプレーを中止してください。
「せっかくのラウンドなのに…」と悔しい気持ちも分かりますが、優先すべきは自分の体調です。プレーを続けたい気持ちをこらえて、まずは回復に努めましょう。
夏休みも目前に迫り、気心知れた仲間とのラウンドを計画している人も多いでしょう。開放感も相まってゴルフ場で飲むお酒は不思議とおいしく感じるものですが、ラウンド中のアルコール摂取には大きなリスクが潜んでいることも認識しておく必要があります。
仲間と計画した楽しいラウンドも途中で体調不良に陥ってしまっては元も子もありません。「ビールは家に帰ってから」という一時の我慢が、今後の楽しいゴルフライフにつながっていくと言えそうです。
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