- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- ゴルフ練習場「インドア」と「打ちっぱなし」は使い分けたほうがいいの?
シミュレーション機器を用いたインドア練習場が近年は増加している一方、通称「打ちっぱなし」と呼ばれる屋外練習場で、日々練習に取り組んでいるゴルファーもまだまだ多いでしょう。双方にメリット・デメリットが存在しますが、どのような基準で練習場を選ぶべきなのでしょうか。
屋外練習場は数自体が減少傾向
練習をする際は「打ちっぱなし」と呼ばれる屋外の練習場を訪れることが一般的でしたが、近年はシミュレーション機器を用いたインドア練習場の数も増え、都市部のゴルファーを中心に人気を集めています。
「スコアアップのために……」「正しいフォームを身につけたい……」などと日々、腕前を磨いているゴルファーであれば自分の目的に合った練習場を見つけたいところ。そこで、5万人の指導実績を積み、そのうち約90%を100切りに導いたレッスンプロの村井良行氏に練習場選びのコツを聞きました。
まず、屋外練習場の特徴について村井氏は「メリットは弾道が確認しやすく、爽快感がある点です」と言い、以下のように話を続けます。
「広めの練習場であれば着弾地点まで見えるため、打球の高低や左右への曲がり幅などを最後まで見ることができます。そのため、打ち方を変えて弾道に与える影響を確認するといった練習が可能です」
「一方で、天候や季節の影響を受けやすい点はデメリットと言えます。風向きによっては雨粒が打席まで入ってくることもあれば、強風がしばらく続くとクローズになるケースもあります。また、屋外なので夏の暑い日は熱中症のリスクだったり、冬場は寒さに耐えながら練習する必要も出てくるでしょう」
さらに村井氏は「近年、都市部では屋外練習場の数が減少しているため、気軽に通えなくなっている」とも言います。
都市部に住んでいる人の中には、車を所有していないゴルファーも多いでしょう。重いクラブをケースに数本入れて持ち歩き、電車を乗り継いで移動しなければならない側面も、屋外練習場のデメリットの一つと言えるかもしれません。
インドアは距離感がつかみにくい
インドア練習場はエアコンで室内の温度が管理できるため、季節や天候に左右されることなく、快適な環境で練習することができます。また、駅の近くにあることが多く、アクセスが良い点もメリットの一つと言えるでしょう。
さらに「シミュレーション機器を用いることで、スイングスピードや打球速度、スピン量などから細かい飛距離や曲がり幅などを数値化して確認することができ、データを見ながら自分のショットを分析することができます。機器によってはラウンドを回れる機能も備わっていて、現実ではなかなかプレーできない名門コースなどを疑似体験することも可能です」と語る村井氏。
一方でインドア練習場のデメリットを以下のように話します。
「デメリットは弾道がデータ上でしか分からないため、自分の感覚と実際の弾道がマッチしているか確認することができません。また、打球も映像でしか見られないため、打ったボールが遠くに飛んでいく爽快感も感じにくいです」
「近年の測定器は性能がとても良いですが、アプローチの距離感はグリーン上での転がりなどもありますし、データを全てうのみにすることはできません。さらに、普段から室内でずっと練習をしていると、いざコースでプレーするときに大きなギャップを感じてしまうこともあります」
どちらの練習場もメリット、デメリットが存在しますが、村井氏は「練習場を選ぶために大切なことは2つある」と言い、「屋内外を問わず、まずは自宅からの距離などを参考に自分が通いやすいところを選ぶこと。もう一つは、課題によって練習場所を選ぶことです」と話します。
「例えば、フォームの修正やスイング改造がテーマであればインドア練習場を選択したほうがいいでしょう。逆に、球の操作性やアプローチの距離感などを重点的に取り組みたいのであれば、屋外練習場のほうが効果的です」
練習場選びに悩んでいるゴルファーは、まず、自分が通いやすい練習場はどこか、そして、自身の課題を知ることが大切。さらに、屋外練習場とインドア練習場それぞれの特徴を把握し、実際に通ったうえで、自分が練習を継続できる環境を見つけることが重要であると言えそうです。
最新の記事
pick up
ranking