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- コーチの教えは絶対じゃない!? アマチュアゴルファーに求められる「アドバイスの取捨選択」とは?
コーチのアドバイスどおりにスイングしても、うまく行かないことは誰にでも起こりえます。それを「自分の練習不足」で片付けるのではなく、「コーチのアドバイスが間違っているのかも……」と考えることも大切だといいます。
教わったとおりにプレーしてもうまくいかないことがある
先日一緒にラウンドした女性ゴルファーから次のような質問を受けました。
「ボールがラフに入ると上手に打てないのでゴルフスクールの先生に相談したら、『ラフのボールを打つときはユーティリティーのほうがいい』といわれたんです。でも実際にコースでユーティリティーを使うとゴロになっちゃうんだけど、これって打ち方が悪いの?」
筆者は打ち方がいいか悪いか判断できる立場の人間ではありませんが、上手に打てなかったのであればアドレスやスイング、クラブ選択などで何らかのエラーが発生している可能性が高いです。
その女性は続けて「ユーティリティーよりもアイアンのほうが上手に打てるんだけど、これってアイアンのほうがいいのかしら?」と口にしました。それであれば間違いなくアイアンで打ったほうがいいと思いました。
彼女の先生はおそらく一般論として、ラフのボールを打つときは(フェアウェイウッドよりも)ユーティリティーのほうがいいとアドバイスしたのでしょう。
でも、ひとくちにラフといっても、芝生の長さや密度はさまざまです。ユーティリティーで打てることもあれば、アイアンやウェッジで脱出を優先したほうがいいこともあります。
この例に限らず、ゴルフスクールのインストラクターはさまざまなアドバイスをくれますが、そのすべてが正しいわけではありません。誰にでもどんな状況でも当てはまるかどうかは別問題です。
たとえば、多くのゴルフスクールではショットを打つ前に素振りをしたほうがいいと教えます。でも筆者はコースで素振りをするのが好きではありません。その理由は素振りで芝生の表面を削り取り、土が露出してしまうと罪悪感が生じるからです。
素振りをする際はヘッドを空中に浮かせたままクラブを振るのではなく、実際にボールを打つつもりで地面をこするようにクラブを振ってくださいといわれます。そのような素振りをゴルフスクールの練習マットの上で行なうのは難しくありませんが、コースではけっこう難しいです。
プロゴルファーのように芝生の表面だけを「シュッ」とこする素振りをするのにも技術がいります。素振りで芝生を「ザクッ」と削り取ってしまうと精神的に動揺します。そのような心理状態になると本番のショットが上手に打てなくなります。
そもそも本番のショットはボールの先の地面を削り取ってターフを飛ばすのがアイアンの正しい打ち方です。そう考えると、地面をこするような素振りも本番のスイングとは異なるわけです。
したがってショットの前は素振りをせず、いきなり本番のショットに入るほうが自分に合っているという結論に達しました。
自分に合っている教えだけを取り入れる
バンカーショットに関しても、以前ゴルフスクールで「フェースを開いて構えてください」と教わりました。しかし筆者はフェースを開くとクラブの刃にボールが当たるミスが頻発しました。
そのころたまたま、あるティーチングプロの取材があり、バンカーショットの悩みを相談したところ、「それならフェースを開かずにハンドレイトで構えるほうが向いているかもしれません」と提案されました。
ハンドレイトとはハンドファーストの逆で、アドレス時の手元の位置が飛球線と逆方向にくるように構えることです。
その構えでバンカーショットを打ってみたところ、自分のイメージしたとおりの高さと距離のショットが打ててビックリしました。それ以来、バンカーショットはフェースを開かずハンドレイトで打っています。
近年はゴルフが難しいスポーツであることが広く知れ渡り、ゴルフを始める際はゴルフスクールに通う人が増えてきました。筆者も通っていますが、インストラクターの教えがしっくりこない場合はハッキリ伝えるようにしています。そうすると別の表現でスイングを修正する方法を提案してくれます。
ゴルフスクールのインストラクターはゴルフを教えるノウハウを身につけた人ではありますが、その人のいうことが絶対に正しいとは限りません。決していいなりになる必要はなく、分からないことやしっくりこないことは正直に伝えたほうが上達の近道になるはずです。
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