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- ビジターだけでなくメンバー料金にも値上げの波!? ゴルフ場大手PGMで順次プレーフィー5~6%アップ
物価高騰にまつわるニュースの連続に暗澹たる思いをしているゴルファーも多いでしょうが、料金が安く済むことがメリットの一つであるメンバーフィーにも値上げの波が来ているようです。大手ゴルフ場グループPGMの傘下コースで順次5~6%の値上げが実施されることが明らかになりました。
原材料費・流通コスト・インフラ・人件費の高騰によるコスト増が要因
今年の夏の暑さは異常でした。東京都心で35度以上の猛暑日は22日で、過去最多となりました。流石に9月下旬、秋のお彼岸を過ぎてこの暑さは収まりはじめ、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいったものです。
ただ、この暑さの影響と思われますが、全国で140以上のゴルフ場を運営しているパシフィックゴルフマネージメント株式会社(PGM)によると、8月のゴルフ場入場者数は前年比4.5%減少しています。ゴルファーにとってはこれからが、ゴルフを快適にプレーできるシーズンとなります。
一方、ゴルファーにとって頭が痛い話題が出てきています。それは、ゴルフのプレー料金の値上げです。総務省統計局が発表している全国のゴルフプレー料金は8月も前年同月比プラス0.6%で17カ月連続上昇しています。そんななか、ビジター料金だけでなく、メンバー料金の値上げの動きも出てきています。
千葉県のPGMグループの某ゴルフ場のメンバーによると、来年の1月1日から会員プレー料金の値上げのお知らせが届いたとのことです。
値上げの理由についてPGMマーケティング部マーケティンググループに問い合わせしたところ、次のような答えが返ってきました。
「昨今のゴルフ場運営に関わる、原材料費・流通コスト・インフラ・人件費の高騰によるコスト増大が大きな要因です」。また、値上げの幅については「地域性によりますが、平均約5~6%程度になる見込みです」といいます。
値上げを予定しているコースについて確認すると「本年度は約20コースで値上げを実施。今後は直近2、3年で既に値上げをしているゴルフ場を除いたゴルフ場で値上げを検討している」とのことで、今後もメンバープレー料金の値上げが続くことが予想されます。
値上げの影響については「理事会の承認を得たうえで、事前に会員に通知しており、昨今の物価等の上昇も理解いただいているため、特に影響はないと見込んでいます」とのことです。
年会費は16クラブで平均2割の値上げ
また、プレー料金だけでなく、年会費の値上げの動きもあり、ゴルフ特信(一季出版)の情報では、PGMグループの16クラブで来年の1月1日から年会費が平均2割上がるとのことです。これらの値上げの動きはPGMグループだけでなく、他のゴルフ場にも同様に出てきています。
一般社団法人ゴルフ場経営者協会(NGK)の大石順一専務理事は、メンバーフィーの値上げについて次のように見解を述べます。
「コースごとによって事情は違いますが、メンバーシップ制を維持するためにメンバーとしての対価は支払わなければならないのではないでしょうか。ただ、コース側としても会員に対して丁寧な説明が必要です」
ゴルフ場のメンバーになる楽しみは、メンバー同士の交流、月例などの競技会への参加、スタート予約を優先的に取れる、土曜・日曜の優先的なプレー、ビジター料金より安いメンバー料金でプレーできることなどです。
プレー料金が安くできることはもちろんですが、メンバーとしてクラブライフが楽しめることが本来の利点です。昨今の物価上昇をかんがみると企業努力にも限界があり、メンバー料金の値上げを受け入れざるを得ない状況なのかもしれません。
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