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- 他人と番手や飛距離を比較するのはナンセンス! アイアンショットで最も重視すべきこととは?
ゴルファーのなかには、アイアンでも遠くに飛ばそうとする人が一定数います。しかし梶川武志(かじかわ・たけし)プロは、アイアンで飛距離を気にするのは間違っていると話します。
シチュエーションに合わせた番手を選択
アマチュアのなかには、番手ごとの飛距離を気にするゴルファーが一定数います。例えば、昔は8番アイアンで届いていた距離が最近では番手を上げてクラブを使わないと届かない場合、「筋力が衰えたな……」と少しがっかりします。
しかし、現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは「そもそも、アイアンで飛距離を気にする必要は全くない」と話します。
「アイアンに多くの番手が存在するのは、シチュエーションに合わせて飛距離を選択できるようにするためなので、他人と比べてどのくらい飛ぶかを気にするのはナンセンスです」
「たしかに他人より飛べば少し優越感を抱きますが、見栄で一番手下げてリキんでミスをしてしまうのは本末転倒です」
「例えば、8番アイアンで力いっぱい振ってナイスショットをしたら140ヤードの飛距離が出る人がいるとします。おそらく全力のプレーになるので、緊張感のあるラウンドでは、再現性は低くなります」
「そのため、あえて7番アイアンを持って楽にスイングしたほうが、ナイスショットになる確率は高まります。つまり、アイアンの番手選びで意識するのは、どうすればナイスショットの確率を上げることができるかです」
「また、自分のベスト飛距離を平均飛距離と勘違いしている人は多くいます。平均飛距離を自身の飛距離と考えておくべきです。練習でのミスを含めてどれくらい飛んでいるのかを把握できていると、ラウンドでも正しい選択ができるようになります」
「最近はストロングロフトといって、同じ番手でもロフトが立っているクラブが発売されています。どうしても飛距離とアイアンの番手が気になる人はストロングロフトになっているクラブを選択しても良いと思います」
ストロングロフトとはいわゆる「飛び系」アイアンで、同じ番手でもロフトが立っているため、8番でも7番と同じような飛距離を期待できます。また打ち出し角は8番と同じような高い弾道になるように設計されています。
ミートすることを心がける
さらに梶川プロは、グリーンを狙う際の番手選びについて以下のように話します。
「アマチュアの場合、130~140ヤードで確実にグリーンオンする確率はそこまで高くありません。飛距離にあった番手を選んで、とりあえずミートすることを意識しましょう」
「ただ、ピンまで100ヤード程度ならば、確実にオンさせたいところです。そのような場合は、例えば『アプローチウェッジをフルショットして100ヤード』もしくは『ピッチングウェッジを楽に振って110ヤード』だとすると、どちらがグリーンオンの確率が高いのかを天秤にかけて選択してみてください。得意なクラブは人それぞれなので好みが分かれます」
「私自身が最も気にしていることは、きちんとグリーンに止まるかどうかで、ボールの回転数が大きく影響します。数字の大きい番手の方が、スピン量が大きくなりグリーン上で止まりやすくなります」
アイアンはドライバーのように飛距離を求めるクラブではなく、グリーンを狙うクラブです。飛距離に合わせて番手を選べば良いので、他人と比べてどのくらい飛ばせるかで一喜一憂せず、グリーンオンの可能性がもっとも高いクラブを選ぶようにすると、スコアアップが期待できるでしょう。
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