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- 「スロープレー」より「打ち込み」の方が罪は重い!? プレーヤー無視でカートを進めるのはマナー違反?
上級者はプレーヤーの動きを予期しながらカートを進めて、できるだけスムーズなプレー進行を目指しています。しかし、最近はカート間の距離で安全を確認、ティーショットの可否を判断しているゴルフ場が多くなっています。
プレーヤーを置き去りにしてカートを前進
近年のセルフプレーは乗用カートにGPSナビが搭載されており、前の組のカートとの距離を計測してティーショットを打つタイミングを告知するシステムが主流になっています。
このシステムは便利なのですが、前の組のカートが同伴者を置き去りにして前方にカートを進めてしまった場合、カートとの距離と同伴者との距離に食い違いが生じるので、逆にティーショットを打つタイミングが難しくなるという事態が発生します。
前回ラウンドしたゴルフ場は、前の組のカートとの距離が250ヤード以上離れると「各自の飛距離を考慮してティーショットを打ち始めてください」という告知音声が流れる設定になっていました。
ところが告知音声が流れたので前方を見ると、カートは250ヤード以上離れているのですが、それよりもはるか手前のフェアウェイにプレーヤーがまだ1~2人いるのです。
最初は何かの事情でカートを前に進める必要があったのでやむを得ずプレーヤーを置き去りにしたのかと思っていたのですが、2ホール目も3ホール目も同じようなカートの進め方をしていました。
前の組は60~70代の男性2人と女性2人の4サムですから、全員がビギナーということはありません。「どうやらせっかちな人が1人いて、同伴者の動向を気にせずカートを前に進めてしまうのだろう」と判断しました。
しかし、そのようなカートの進め方をされると後ろの組は困ります。カートナビは「もう打ってもいいよ」といっているのに、「いや、まだ打てないです」と待たなければなりません。
しかも置き去りにされたプレーヤーはカートに乗ることができませんから、ショットを打ち終えたら歩いて移動します。そうするとティーイングエリアからどのくらい離れたのか目視で判断するしかありません。
結局、プレーヤーがカートに追いつくのを待ってからティーショットを打つのを繰り返していたので、カートナビの告知機能は何の役にも立ちませんでした。
同伴者よりもカートを前進させると打ち込まれる危険がある
こちらは自分たちのドライバーの飛距離を把握していますから、前の組と安全な間隔を保ってプレーしましたが、後続組がビギナーだった場合、カートナビの告知に従ってティーショットを打ち始めてしまうかもしれません。そうすると置き去りにされたプレーヤーに打ち込む可能性があります。
それ以前に、前の組のカートとの距離が250ヤード以上離れたらティーショットを打っていいかどうかも微妙なところです。
打ち込みの定義は「後続組の打ったボールが前の組のプレーヤーに届くこと」ではありません。ボールが地面に着地した音が前の組のプレーヤーの耳に届き、驚いて後ろを振り向いたら、それも打ち込みです。
ボールが着地した音も聞こえない心身ともに安全な間隔は40~50ヤードといわれています。したがって、前の組のカートとの距離が250ヤード以上離れたらティーショットを打てるのは、ドライバーの最大飛距離が200ヤード前後のゴルファーだけです。220~230ヤード飛ぶ可能性がある人は270~280ヤード離れるまで待ったほうがいいのです。
最近SNSで次のような投稿をよく見かけます。「前の組が300ヤード以上離れないとティーショットを打たないんだけど、後ろで見ていると毎回当たり損ねで150ヤードくらいしか飛んでいない。そんなに待つ必要あるの?」
でも、ドライバーが当たったときに260~270ヤード飛ぶなら、前の組が300ヤード以上離れるまで待ったほうがいいです。打ち込みとスロープレーのどちらが大罪かといったら打ち込みです。スロープレーで人をケガさせることはありませんが、打ち込みはボールが頭に当たったりしたら大ケガにつながります。
そういったことも含め、ゴルフ場が想定しているカートの進め方と、ゴルファーが実際に行なっているカートの進め方の間に大きなギャップがあると感じます。
ゴルフ場はゴルファーが正しいカートの進め方を知らないという前提で、講習会を開くなり小冊子を配るなり、何らかの対策をしたほうがいいのではないかと思います。
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