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- せっかくの名門ゴルフ場なのにキャディーさんの質が…ベスト81・銀座のママから見た存在意義
セルフプレーが主流の現在。ごくたまに名門と呼ばれるゴルフ場や接待ゴルフなどでキャディー付きプレーがあると、テンションが上がるという人も多いのでは? しかし、付いたキャディーさんがスキルもホスピタリティーもいまひとつだったら……。人手不足、セルフ全盛でキャディー付きプレーという文化が風前の灯火だからこそ、その存在意義を問い直すべきなのかもしれません。
ペナルティーでもあるのか頭の中は“進行”のことでいっぱい
ゴルフの腕前を磨くスクールはありますが、ここはさまざまな人とハッピーなゴルフをするためのコミュニケーション術を磨くところ。夜の人間交差点「銀座」で生き抜いたわたくし、かずこが伝授いたします。

※ ※ ※
今日はキャディーさんについて、近ごろ思うことをお話しします。
人手不足が深刻化している昨今。若い人の人口も減る一方だし過酷な労働を嫌がる若者も多いなか、ゴルフ場もキャディーさん確保に大変ご苦労なさっているとはお察しします。
でもキャディーフィーをとっている以上、相当の仕事をしていただいてもいいんじゃないかと思う場面が、最近少なからずありまして……。
たとえば先日、あこがれていた某名門ゴルフ場に、満を持してお客様と訪れたときのこと。
私の組についたキャディーさんは、とても明るくてハキハキしていて感じのいい方。聞けば、キャディーは副業で、普段は違うお仕事をなさっているとのこと。会話も弾み、今日は楽しくなりそうだなって思えた。そう、スタートするまでは。
結論から言って、その方のおかげで残念ながらとてもストレスのたまるラウンドになってしまったわけなのですが、ゴルフ場の方針なのか、とにかくものすごく進行に集中していて、私たちのプレーなどそっちのけ。
グリーン周りでは、まだアプローチが残っているプレーヤーのウェッジも持たずにカートを次のホールまで進めてしまい、その方は仕方なく、持っていたユーティリティーでアプローチするはめに(その方はカート道が反対で、2打目のあとウェッジを取りに行く時間がなかったのです)。
しかも、こんなことが一度や二度ではありませんでした。
さらに、ラインがまったく読めない。
彼女はそのゴルフ場に常駐しているわけではないから仕方がないかもしれないけれど、名門と言われるコース。難しいグリーンを攻略する楽しみを味わうには、アドバイスのひとつも欲しいところ。パッティングはゴルフの大きな醍醐味ですからね。
そのほかにも、ボールを探さない、ホール説明は攻略ガイド以上のことはなし、などなど。
ホールがすすむにつれ、場の空気は重くなる一方。
ゴルフ場側から何かしらのペナルティーがあるのか、彼女の頭の中には進行しかないようで、ムダなおしゃべりばかりで“プレーを楽しませる”という気持ちは感じられなかった。
せっかくのご縁で18ホール一緒に過ごすのだから、ただクラブを運ぶだけではなく、プレーヤーに寄り添い、いいプレーができるよう導いていただきたい。
もちろん、プレーヤーに気遣いができるキャディーさんもたくさんいらっしゃるし、そういう方が付いた日はスコアも伸びるんですよね。いい気持ちでプレーを終えられれば、チップのひとつも差し上げたくなるというもの。そのゴルフ場にも「また来たい」って気持ちになるわよね。
もちろんキャディーさんだけの責任ではないでしょう。ゴルフ場側も進行ばかりを指摘せず、おもてなしやコース攻略法について、もっと積極的に研修してもいいんじゃないかしら。
仲間同士でよく話題になるけれど、指名可能にするのも一案よね。
プレーヤーもされるがままではなく、気づいたことは声を上げてもいいのでは。
世情的に困難は承知の上。ただ、ゴルフという社交の場をブラッシュアップしていくためには、キャディーさんの存在意義について、いま一度深掘りしてはいかがかと、私は思うのです。
かずこママ(Kazuquo)プロフィール
東京・銀座で10年。ゴルフ歴も10年目に突入! 老若男女、プロアマ問わずゴルファーも多く通う会員制バー「銀座Room」のママとして、カウンター越しに日本社会で頑張る皆様のお側に寄り添っております。企業の社内コミュニケーション研修などもしております。ベストスコアは81。著書『僕と母さんの餃子狂詩曲』(集英社クリエイティブ)発売中。インスタグラム「かずこママの愛の翻訳」@kazuquomama
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