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- 自分のプレーに集中できない! ビギナーにカート操作を教えるのは経験者の義務なのか?
同伴競技者にビギナーがいたら、経験者はプレーにおける様々なマナーを教えてあげるのが慣例です。もちろん、乗用カートの運転やリモコン操作も同様で、できるだけ早く独り立ちできるように協力するものです。しかし、ビギナーに様々な指導をしながらのラウンドは、自分のプレーが少なからず犠牲になるのも現実です。
カートの操作に慣れてほしいけど自分も快適にプレーしたい
新型コロナウイルスの世界的な流行により、ゴルフは密を避けて楽しめるスポーツということで、2020年下半期から新たに始める人が増えました。その勢いが今も続いているようで、ゴルフ場に行くとビギナーの姿をよく見かけます。
ビギナーは若い人たちばかりではなく、40、50、60代で始めている人も多いです。これはゴルフ業界にとって非常にうれしい流れです。
ゴルフ業界はこれまで団塊の世代(1947~49年生まれ)が牽引してきましたが、この世代も2023年で74~76歳です。来年は全世代が75歳以上になります。
75歳以上でも元気にゴルフをしている人はたくさんいますが、すべての人が5年後も10年後もゴルフを続けられるかといったら、それは難しいでしょう。
ゴルフをやめる人が増えるのであれば、ゴルフを始める人を増やさなければならないとゴルフ業界の人たちが知恵を出し合っていたところ、新型コロナウイルスの流行をきっかけにしたゴルフブームという思わぬ副産物でゴルフ人口が一気に増えました。
ゴルフ業界はこの2~3年でゴルフを始めたビギナーを20~30年ゴルフを続ける愛好家に育てることが急務になっています。
ただ、ビギナーを愛好家に育てるうえで筆者が悩んでいることがあります。それは「自走式カートの運転に慣れてもらいたい、リモコン式カートの操作に慣れてもらいたいが、自分が一緒のときはやらせたくない」ということです。
ビギナーはカートの運転やリモコン操作に慣れていないので、ティーイングエリアやボール位置を見落として通り過ぎたりすることがしょっちゅうあります。
すると同伴者は「行き過ぎだよ!」「カートを停めて!」と声を出します。ビギナーは慌ててカートを急停止します。助手席や後部座席に乗っていると、これがけっこうストレスになります。
カートを前に出し過ぎたのでバックしたほうがいい場面でも、ビギナーはやり方が分かりません。「運転を代わりましょうか」ということになり、自分がバックさせます。
それなら最初から自分が運転したほうがいいということで、ほとんどの場面で自分がハンドルを握ります。そのほうがビギナーも不慣れな操作から解放されてプレーに専念できますし、自分も快適にプレーできます。
カートの運転やリモコン操作を教えるプランを作ってほしい
でも、このプレースタイルを続けていくと、ビギナーはいつまで経ってもカートの運転やリモコン操作に慣れることができません。
助手席や後部座席で学んでくれればいいのですが、目で見るのと実際に操作するのは違います。車の運転も助手席や後部座席に乗り慣れたからといって運転席で操作できるわけではありません。実際にハンドルを握らないと運転はうまくなりません。
それは分かっているのですが、「自分がゴルフ場に来た目的は、ビギナーの運転でドキドキハラハラするためではなく、ゴルフを楽しむため」なので、その目的を達成するにはどう考えても自分で運転するという選択になります。
車の運転にたとえると、自分の子どもが免許取り立てで運転に慣れていないなら、助手席に乗ってアドバイスやサポートをするのは自分の役目だと思うのですが、相手がその日会ったばかりの初対面だったら、その人が運転する車には乗りたくないし、運転を教えるのも自分の役目ではないと思うのです。
では、誰がその役目を担うべきかというと、乗用カートを利用者に貸し出しているゴルフ場ではないでしょうか。
乗用カートの運転やリモコン操作には、安全にプレーすることとスムーズにプレーすることの2つの要素が絡み合っています。
ゴルフ場業界には「カートさばき」という言葉があります。「カートさばき」とはカートの動かし方のことです。今のゴルフ場は「カートさばきがヘタ」なことが原因でスロープレーや前後の組同士のトラブルが発生しているケースが非常に多いです。
ゴルフ場が人手不足なのは承知していますが、出だし3ホールだけでもいいのでビギナーにカートの運転やリモコン操作を教えるプランを作らないと、結局のところ自分たちがこれらのトラブルにいつまでも頭を悩ませることになる気がします。
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