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女子ツアーでは6人がシード選手だが… 一般社会での成人式世代のゴルフ経験者はほとんどいないのが実情?
成人年齢が18歳に引き下げられましたが、ほとんどの自治体は成人式の対象年齢は20歳のままにしているようです。女子ゴルフ界では「成人式世代」(2003年4月2日~2004年4月1日生まれ)の活躍が目立ちますが、一般社会ではゴルフをしたことがない人がほとんどなようです。
女子ツアーでは成人式世代が6人もシード入り
1月8日に街を歩いていると、振袖姿の女性とスーツ姿の男性を大勢見かけました。普段は彼らを見て“若い子たち”とひとくくりにしてしまいますが、成人の日に正装しているということは2003年4月2日~2004年4月1日生まれの成人式世代です。
成人年齢は2022年4月1日から18歳に引き下げられましたが、成人式の対象年齢は20歳のままにしている自治体が多いようです。その理由は18歳の1月に式典を開催しても大学受験中で人が集まらないことや、お酒が飲める年齢に達していないことが挙げられます。
成人式世代が日本にどのくらいいるのか気になったので調べたところ、出生数が112万3610人(男57万6736人、女54万6874人)でした。
プロゴルフの世界ではすでに成人式世代で6人の女子ツアーのシード選手が誕生しています。
2023年シーズンの「資生堂レディス」「楽天スーパーレディース」「ゴルフ5レディス」「富士通レディース」で4勝を積み重ね、メルセデス・ランキング5位に大躍進した櫻井心那選手(2004年2月13日生まれ)。
「フジサンケイレディス」と「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」で2勝を挙げた神谷そら選手(2003年4月18日生まれ)。
22年シーズンの「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」と「マスターズGCレディース」で2勝を挙げている川崎春花選手(2003年5月1日生まれ)。同じく、22年シーズンの「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」で1勝を挙げている尾関彩美悠選手(2003年6月16日生まれ)。
23年シーズンの37試合中8試合でトップ10入りを果たし、メルセデス・ランキング22位にジャンプアップした竹田麗央選手(2003年4月2日生まれ)。
22年シーズンにメルセデス・ランキング29位で初シードを獲得し、23年シーズンも39位で2年連続シード入りを果たした佐藤心結選手(2003年7月21日生まれ)です。
一般的な成人式世代はほとんどがゴルフ経験なし
一方で、街中を歩く成人式世代は、体つきはもう立派な大人ですが、表情はまだあどけないです。彼らの姿を見てこんなことを思いました。
「この中でゴルフをしたことがある子なんて、ほとんどいないんだろうな。社会人になったらゴルフを始めてくれるのかな」
プロゴルフ界では成人式世代が目ざましい活躍を見せていますが、幼少期からゴルフを始めているジュニアゴルファーの数なんてそんなに多くありません。日本高等学校・中学校ゴルフ連盟のホームページには「中学生から高校生の約5000名が加盟」とあります。1学年あたり1000人前後です。
高校卒業後にゴルフを始めた人を含めても、成人式よりも前にゴルフをしたことがある人なんて1学年1万人にも満たないでしょう。つまり約110万人はゴルフ未経験です。
自分が20歳のころを振り返ってみても、大学2年生あるいは社会人2年目のお金の使い方と時間の使い方でゴルフという選択肢は皆無でした。
ただ、筆者が20歳だった1994年よりも2024年のほうがゴルフに対するイメージは明らかに向上しています。30年前はオジサンのスポーツだったゴルフは、宮里藍選手や石川遼選手の活躍によって若者のスポーツへと変貌を遂げました。
リクルートグループのじゃらんは14年から20歳前後のゴルフ需要創出を目指して「ゴルマジ!」プロジェクトをスタートし、ゴルフ場・ゴルフ練習場の利用料がタダになるサービスを提供しています。
2023-24シーズンの対象者は01年4月2日~03年4月1日生まれでしたから、2024-25シーズンが実施されれば成人式世代が対象になるはずです。
近年はコロナ禍のゴルフブームで業界が盛り上がっているように感じますが、成人式世代にとってはまだ縁遠いスポーツです。日本の少子高齢化は今後も進んでいくことが確定しているわけですから、ゴルフ界はできるだけ多くの若者に早いうちからゴルフの魅力を伝える努力をしなければなりません。
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