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- 内需は限界!? 国内外のゴルフ場と次々にレシプロ契約を結ぶカヌチャゴルフコースの戦略とは?
沖縄県のカヌチャゴルフコースがマレーシアの名門ゴルフ場とレシプロ(提携)契約を結びました。海外のゴルフ場と積極的にレシプロ契約を結ぶカヌチャGCの狙いを聞きました。
日本人ゴルファーの減少に危機感を抱いたのがきっかけ
沖縄本島北部の人気ゴルフリゾートであるカヌチャゴルフコース(沖縄県)が、2023年9月の開場30周年を機にマレーシアの名門ゴルフ場ロイヤル セランゴール ゴルフクラブと念願のレシプロ(提携)契約を締結しました。
カヌチャGCが今回レシプロ契約したロイヤル セランゴールGCは、1893年開場でマレーシア最古のゴルフ場です。カヌチャGCの開場30周年も立派ですが、ロイヤル セランゴールGCは開場130周年ですから、アジア屈指の歴史と伝統を誇ります。
ロイヤル セランゴールGCはカヌチャGCとレシプロ契約する以前に日本のゴルフ場8コースとレシプロ契約を結んでいました。
公式サイトに掲載されているアルファベット順にご紹介すると、赤倉ゴルフコース(新潟県)、琵琶湖カントリー倶楽部(滋賀県)、箱根カントリー倶楽部(神奈川県)、近鉄賢島カンツリークラブ(三重県)、奈良国際ゴルフ倶楽部(奈良県)、龍ヶ崎カントリー倶楽部(茨城県)、ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)、スリーハンドレッドクラブ(神奈川県)です。ここに9番目のコースとしてカヌチャGCが加わりました。
カヌチャGCが海外のゴルフ場とレシプロ契約を結ぶのは3コース目です。クムホリゾート(韓国)、ウェイハイポイント ゴルフ&ホテルリゾート(中国)に次いで、ロイヤル セランゴールGCと提携を開始することになりました。
海外3コースに加えてカヌチャGCは国内31コースとも提携しています。世界各国・全国各地のゴルフ場と提携するのはなぜでしょうか。支配人の比嘉一幸さんに話を聞きました。
「ウチのコースは今でこそコロナ禍のゴルフブームでプレーヤー数が増えていますが、数年前はプレーヤー数が激減して集客に苦戦した時期がありました」
「大手ゴルフ場運営会社が沖縄のゴルフ場を買収し、グループで集客するのに対抗するというわけではないのですが、ウチもいろんなコースと提携してメンバーの相互交流をしたほうがいいのではないかという流れになりました」
会員相互交流はコロナ収束でようやく本格始動
レシプロ契約を締結したゴルフ場との会員相互交流はどのくらいの規模で行なわれているものなのでしょうか。
「新型コロナウイルスの影響がありましたから、まだそれほど大きな規模にはなっていません。今年に入ってからようやく動き出した感じです。今のところ1年間でだいたい1コース20名くらいですかね」
「ロイヤルセランゴールとの会員相互交流は、細かい詰めの部分がまだ決まっていませんので、これから組み立てていく段階です。2024年に入ってから私が現地に行って話し合い、4月くらいから始めることができればいいなというイメージです」
「それとウチのコースはジュニアの育成に力を入れていますから、向こうの大会にウチのジュニアを派遣しようという話もしています」
マレーシアの名門コースとレシプロ契約を結んだということは、今後アジアの他の国のゴルフ場ともレシプロ契約を広げていきたいと考えているのでしょうか。
「そういう希望はもちろんありますが、ロイヤルセランゴールというアジア屈指の名門コースと提携をさせていただきましたので、どんな相手でもいいというわけではなく、同じくらい格式のあるゴルフ場と提携することを考えていかないといけません」
「また、ウチのコースも提携相手に見合った品質に高めていかなければいけません。『カヌチャにまた行きたい』と思ってもらえるようにコースの景観に磨きをかけているところです」
コロナ禍で始まったゴルフブームは今でも続いていますが、長期的な視点で見れば日本は少子高齢化が急激に進んでいるのでゴルフ人口は確実に減少します。
ただ、それは日本国内の話であって、世界に目を向ければ多子若齢化が進んでいる国もあります。世界のゴルフ人口はこれからも増えていくことが見込めますから、コースの魅力を世界に向けて発信することが今まで以上に大事な局面になってきたということでしょう。
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