- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 芝がハゲハゲ! 難易度高い「ベアグラウンド」からのアプローチ…うまく抜け出すコツはある?
ミスショットを打ってしまい、地面が露出したベアグラウンドに転がってしまうケースがあります。難しいベアグラウンドからのアプローチの際には、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
クリーンに当てることに集中しよう
プレーヤーがグリーンからカートへ頻繁に移動する場所などでは、芝が消耗して地面が露出してしまっている場所があります。このように芝が無くなって地面が露出している部分を「ベアグラウンド」と呼びます。
芝がないためショットはかなり難易度が高くなり、特にアプローチショットはプロでもピンに寄せることが困難になるといわれています。ではベアグラウンドからのアプローチショットは、どのような点に注意しながら打てばいいのでしょうか。
現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営する梶川武志プロは、「まずクリーンに打つことだけを考えたほうがよい」と語ります。
「クリーンに打つためには、ボールと地面の間の隙間にクラブのリーディングエッジ(クラブの歯の部分)をきちんといれることがとても大切です。芝がある場合は、ボールが少なからず地面に浮いているので、ある程度隙間がある状態です。しかし、ベアグラウンドの場合は隙間が少なくなるので、トップやダフリが起きやすくなります」
「芝があるとボールは斜面に止まることが多くなりますが、ベアグラウンドは地面が露出しているので、水平なところに止まる場合がほとんどです。平らなところから打つので、クリーンに打ちやすいともいえます」
また梶川プロは、どのような番手を選択して打つのが無難なのかという質問にこう答えます。
「サンドウェッジなどを使って無理にボールを上げようとしないで、ランニングアプローチを一番に考えるべきです。サンドウェッジはバンスといわれるウェッジのソールがふくらんでいる部分があり、砂に深く刺さらないようにしたり、芝の上を滑るようにしています。逆にべアグラウンドではバンスの影響でソールが地面から跳ねやすくなり、ボールを上げようとすると、トップやチョロになってしまうことがあります」
「サンドウェッジなどを使った難しいショットを選ばずに9番アイアン、若干距離のある場合は7番アイアンなどを使用したランニングアプローチを選択すると、ボールをクリーンにヒットしやすくなります」
ベアグラウンドに入ってしまったらどう攻める?
さらに梶川プロは、ベアグラウンドからの攻め方についてもアドバイスをくれました。
「プロはピンの位置によって落とし場所やアプローチのスピン量を変えて、できるだけボールがピンに近づくように工夫をしています。しかし、ベアグラウンドではコントロールがしづらいのでプロでも難しいです。アマチュアの場合はグリーンオンができたらOK、という気持ちでベアグラウンドからアプローチショットをしたほうが、いい結果につながります」
「ボールとグリーンの間にバンカーがあった場合は、ランニングアプローチで花道などの打ちやすいところに打つという決断も必要になるかもしれません。サンドウェッジを使ってバンカー越えの選択肢もありますが、大叩きの可能性も高くなります。より安全な方法は何かを考えて行動することが大切です」
ベアグラウンドからのアプローチは林の中に入れてしまったのと同じように、出すだけのショットが必要と考えたほうがいいかもしれません。ベアグラウンドで打つ機会は、林の中からの脱出より少ないはずですから、無理をしないことがスコアアップの秘訣といえるでしょう。
最新の記事
pick up
ranking