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- 1時間で5000円以上かかる屋外練習場も! 変わりつつある都心のゴルフ練習場事情と料金体系とは?
都心では相続の問題や再開発の影響から、屋外の大型ゴルフ練習場は年々その数を減らしています。そこで増加傾向なのがインドア練習場です。ゴルファーの練習環境は今後、どのように変化していくのでしょうか。
日本一料金が高いゴルフ練習場は平日午前中から大にぎわい
日本のゴルフ練習場の中でおそらく料金が最も高いスイング碑文谷(東京都目黒区)で練習する機会がありました。
東京以外にお住まいの方はスイング碑文谷のことを知らないでしょうし、東京在住の方でもスイング碑文谷に行ったことがない人のほうが多いでしょうから、簡単に施設の紹介をしておきます。
スイング碑文谷は東急スポーツシステム株式会社が運営しているゴルフ練習場で、住所は東京都目黒区碑文谷です。打席数は83打席で、距離は170ヤードの3階建てになります。
東急東横線の学芸大学駅と都立大学駅のちょうど中間くらいに位置し、電車の中から練習風景が見えます。
ただし、この練習場に訪れるゴルファーの90%以上は電車ではなく車でアクセスします。環状七号線と目黒通りが交差する柿ノ木坂陸橋の近くにあります。
2022年12月31日に明治神宮外苑ゴルフ練習場(東京都新宿区)が閉鎖したことにより、山手線の内側には大型屋外ゴルフ練習施設はなくなりました。そうなると山手線目黒駅から5キロ以内の距離にあるスイング碑文谷は、都心に住む人たちにとってめちゃめちゃアクセスのよいゴルフ練習場ということになります。
めちゃめちゃアクセスがよい代わりに、料金もめちゃめちゃ強気です。この日は仕事相手の都合でスイング碑文谷に行ったので、筆者が料金を支払ったわけではありませんでしたが、あとで調べたら平日の日中に2階打席を1時間利用して3420円でした。1階打席だと3660円、3階打席だと2940円になります。この料金でも平日の午前中でほとんどの打席が埋まっていたので感心しました。
ちなみに土日祝だと1階打席が1時間5820円、2階打席が1時間4980円、3階打席が1時間3900円になります。
「えっ、ウチの地元なら、その金額で平日のゴルフ場を18ホール回れるんですけど」という方がたくさんいると思います。
この料金でもスイング碑文谷にはお客さんがわんさか来ます。お金を持っている人たちは、車を遠くまで走らせて安い練習場に行くよりも、短時間で練習できるスイング碑文谷を選びます。富裕層はお金で時間を買うのです。
インドアゴルフレンジなら屋外ゴルフ練習場よりも安く練習できる
一方で、東京都内では屋外ゴルフ練習場ではなくインドアゴルフレンジで練習する文化も少しずつ広まっています。
近ごろは車を所有していないゴルファーも増えているので、ゴルフ練習場に行くのも電車移動かバス移動です。そうすると郊外型の屋外ゴルフ練習場よりも駅に近いインドアゴルフレンジのほうが便利です。
打席にゴルフシミュレーターが設置されていれば、弾道をモニターで見ることができますし、スイング動画のスロー再生を確認することもできます。インドアゴルフレンジであれば冬も夏も空調の効いた快適な空間で練習に取り組むことができます。
ゴルフは屋外で楽しむスポーツですから、練習も屋外で行なったほうがいいという意見もありますが、野球やサッカーなどの屋外スポーツも練習メニューによって室内施設も使いますから、ゴルフの室内練習もアリでしょう。
筆者は自宅の最寄り駅近くのインドアゴルフレンジの平日レギュラー会員になっています。平日レギュラー会員というのは平日の8時から16時までの8時間、1日あたり1回1時間の利用であれば月に何度でも利用できる会員です。
月曜日の利用が終わったら火曜日の予約が取れて、火曜日の利用が終わったら水曜日の予約が取れるという形です。つまり、最大で週5日×4週間=20日間利用することができます。それで月会費が6600円(税込み)です。月20日利用したら1回当たりの単価は330円、月10回の利用でも660円という計算になります。
筆者の自宅周辺のゴルフ練習場は1球10円ですが、そのほかに打席料440円がかかります。1日100球打ったら1回当たり1440円です。それと比較するとインドアゴルフレンジのコストパフォーマンスはかなり高いです。
近い将来、屋外ゴルフ練習場はさらに少なくなり、インドアゴルフレンジが増えていくと思われます。それによって練習にかかる金額がどのように推移していくのか、注意深く見守っていきたいです。
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