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- 超スロープレーの組にうっかり打ち込んだらボールを踏まれた! こんな状況ならどうする? どっちが悪い?
ゴルフ場では日々、信じられないような事件が起きているそうです。一体どんな事件が起こっていたのでしょうか。
まるで漫画! ウソのような「本当にあった」事件
話を聞いた僕も「ウソでしょ!?」と耳を疑うほど、まるで漫画のような事件がゴルフ場で起きたそうです。
競技志向のゴルファーが集うチャンピオンコースのフルバックティーでラウンドしていたところ、前の組が何とハーフ3時間超ペースの超スロープレーヤー。コース全体の混雑はなく、「たった二組だけの渋滞」が何ホールも続いていたそうです。
どうやら前の組は初めて訪れたチャンピオンコースに苦戦し、全員が毎ホールのセカンドショットでボールを探しているようでした。
自分たちが遅いことにも、後続組が待っていることも気づく様子はまったくなく、ただただホールの左右に人が散り、再び集まるシーンをひたすら後ろから眺めていたそうです。
このゴルフ場のカートナビは、前組カートとの距離を表示するタイプでなかったため、目視で確認しながらフルバックティーから300ヤード以上離れたのを確認してティーショットを行っていたそうです。
ティーイングエリアを降りてカートに向かおうとしたところ、前組カートから約50ヤード後方に人がいるように見えたそうです。
「カートが先に行ったら後ろの組が誤解するのに……」と思いながらセカンドショット地点に着くと、何とフェアウェイにあったボールが半分めり込んでいることに気がついたそうです。
人が見えずに打ち込んだ方が悪い? ボールを踏みつける方が悪い?
何と前組の一人が「後ろの組から打ち込まれたこと」に怒って、ボールを踏みつけていたことが分かりました。僕も今までいろいろな話を聞きましたが、そんなことをする人が居るなんて信じられませんでした。ちなみに、ビギナーではなくラウンド経験がある中年男性だったそうです。
前組のカートがハッキリと先に行ったのを確認してティーショットを打ったら、実はカートよりも手前でボールを探していた……、という状況に遭遇した人は多いはず。
前方がはっきり見える真っすぐなホールならまだしも、ドッグレッグや高低差が少しでもあれば「死角」ができるため、「カートとの距離」を十分に取りつつ「後ろの組に迷惑にならないように」判断してショットするしかありません。
フルバックティーから300ヤード以上離れていたかどうか、よりも結果として前組に打ち込んでしまった事実がある以上、理不尽でも「ごめんなさい、大丈夫でしたか?」と謝るしかありません。
しかし今回のように、「超スロープレー」なうえにカートだけ先に行かせて50ヤード近く手前の林の中で制限時間を超えてボール探ししていた人を、被害者と考えるの難しいと思うのが普通ではないでしょうか。
しかも打ち込まれたボールをわざわざ踏みつける時間があるなら、「前に追いつくように早くプレーしたら?」と思ってしまいました。
ブラインドホールがあるゴルフ場では「故意ではない」打ち込み事件が起きてしまう可能性があります。
もちろん「ゼロにする」ことが重要ですが、注意していたにも関わらず万が一起きてしまった場合、その対応にも人柄が表れることは肝に銘じておいたほうがよさそうです。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。
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