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- 「えっ! 水1本が250円!?」 ゴルフ場の自動販売機が割高な理由って?
ゴルフ場の自動販売機は、外で売られているものと比較すると値段が高いことが多いです。では、なぜゴルフ場では割高な価格設定になっているのでしょうか。
大きな理由は競合他社がいないから
ゴルフは1回のラウンドで所要時間が4時間を超えるので、季節や気温に関係なく水分補給は欠かせないものです。そのため、スタート前のクラブハウスやコースの途中に設置されている自動販売機で飲み物を買う機会もよくありますが、街中に置いてある自動販売機と比べると明らかに値段が高くて驚いた人もいるのではないでしょうか。
では、ゴルフ場の自動販売機で売られている飲み物はなぜ高くなっているのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「ゴルフ場に限らず、テーマパークの中に設置されている自動販売機の値段が高いと感じたことがある人は多いと思います。なぜ娯楽施設で販売されている飲み物の値段が高いのかというと、要するに『競合相手が存在しないから』です」
「街中にはいたるところに自動販売機が設置されていますが、いくつものメーカー同士が『うちの商品を買ってほしい』としのぎを削っています。しかし、ゴルフ場の中にある自動販売機は基本的に1社のみから提供を受けているので、他社のことを意識する必要はありません。ですので、売り手は強気の値段設定ができるのです」
とはいえ、ゴルフ場の自動販売機が高額と分かっていれば、着く前にコンビニやスーパーに寄って、飲み物を購入してから来場するという人もいるでしょう。しかし、特に夏場であると飲み物の消費が激しく、水分補給は我慢できないので、値段を高く設定しても十分に売れるようです。
他にも、ゴルフ場によってはバブル期に設定した値段からあまり変わらず、現在に至っているということもあるようです。
定価だとレストランの売り上げにも影響が出る
また、自動販売機が高額なもう一つの理由として、レストランの経営戦略が影響していると飯島氏は話します。
「クラブハウスのレストランとコース内の自動販売機で同じ種類の飲み物を販売していて、後者が街中と同じ価格で安く買えると仮定します。そうすると利用客は安い自動販売機で買うようになり、それをレストランに持ち込まれてしまうと売上にも大きく影響が出ます。ですから、施設内で値段のバランスをとるために自動販売機の飲み物も高くしているということもあるでしょう」
一方で、最近では街中とほとんど変わらない値段の自動販売機も、ゴルフ場の中で増えてきているそうです。主な要因には、水筒を持ってラウンドするゴルファーが増加した点が挙げられ、値段が高いままでは売れにくく、自動販売機の商品も値下げが図られています。夏場の水分補給は命に関わりますから、躊躇せずに買える価格になってほしいものです。
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