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- 「とりあえずドライバーを真っすぐ打ちたい」はプロでも難しい!? 現状を無視して理想を求めすぎるのは上達の弊害になるの?
人工知能(AI)の回答に虚偽または誤解を招く情報が埋め込まれる現象を「ハルシネーション」といいますが、これは人間の幻覚(あるいは作話・妄想)に似ていることからその名が付けられたデジタル用語です。情報が氾濫しているゴルファーにも、自分の現状を忘れて「ハルシネーション」を起こしているケースがあるといいます。
「正しいスイング」は憧れに留めてできる範囲でベストを目指す
人工知能(AI)の活用が盛んになっていますが、その回答にあたかも真実であるかのような嘘が埋め込まれてしまう「ハルシネーション」という現象が問題になっているそうです。

この言葉は、人間が「幻覚」を見るのに似ていることが語源だそうですが、厳密にいうとAIは整合性の取れない回答を「作話」しているといえます。一方、人間の「幻覚」は実際に五感で知覚していないのに頭の中で「想像」「創造」すること。この現実と幻覚を混在させてしまうのはAIだけではなく、ゴルファーにも起きることがあります。
今年のマスターズ優勝でグランドスラムを達成したローリー・マキロイ選手。誰もが美しく遠くへ飛ばす彼のスイングに憧れますが、いうまでもなく「本人だけができる」スイングです。
トッププロですら憧れつつも「マネはできない」スイングなのに、アマチュアは「マキロイみたいに……」と考えます。あくまでも理想や観賞用に留めておくべきことなのにです。
スコアメイクには安定感のあるスイングが必要ですが、「〇〇みたいなスイング」をとマネるよりも、ゴルファー個々ができる範疇での再現性を目指すべきです。レッスンでもティーチングプロは必ず、そのゴルファーができることの中で順番に課題やテーマを伝えています。遠回りのようですが、コツコツとその課題を取り組んでいくのが結局は上達の近道だと考えるべきでしょう。
「とりあえず真っすぐ」はトッププロでも難しい
現代のギアはドライバーを初めとしたクラブはもちろん、ボールも直進性と寛容性が高く、非常に曲がりにくくなっています。とはいえ、丸くて小さなボールを円軌道で打つショットでストレートボールを打つのは至難の業。
「とりあえず」ドライバーを真っすぐ安定して打ちたい、と考えるアマチュアは多いですが果たしてそれがどれだけ難しいことか。
動画サイトやSNSで、PGAツアーの選手が林の中から低い弾道のアイアンショットでグリーンオンさせる動画を見たことのある人もいると思いますが、世界のトッププロですらティーショットを林の中に入れてしまうのがゴルフです。
真っすぐ飛ばすことができなくても、スライスやフックの傾向がはっきりしているのなら、プレーのマネジメントは圧倒的にしやすくなります。
練習時に、なるべく曲がりを少なくしようとする心がけは悪いことではありません。でも、「とりあえず真っすぐ」と簡単にいうほどドライバーショットはやさしくないと知ってほしいです。
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