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- 年金受給日の後はゴルフ場が混雑するってホント? 知っておくと予約に便利な「平日」の中でも来場者が多い日と少ない日
同じ平日でもゴルフ場の来場者数には大きな違いがあるといいます。
平日の来場者数は月曜と金曜が少ない
筆者は基本的に平日しかゴルフに行きませんが、昨今のゴルフ場は平日だからといって空いているわけではありません。駐車場がビックリするほど埋まっていたり、ロッカーがかなり混み合っていたり、トイレの個室がすべて使用中だったりすることがあります。
そんなとき「今日は何曜日だっけ?」「今日は何日だっけ?」と気にしていたところ、週の真ん中(火曜、水曜、木曜)と月の真ん中(11日から20日の間)が混んでいることに気づきました。これには何か理由があるのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「ゴルフ場の混み方は立地条件や客層によって異なりますが、うちのゴルフ場はご指摘のとおり、週の真ん中と月の真ん中が混みます。それにはいくつかの理由があります」
「まず、週の真ん中が混むのは、土日出勤の職業の方は火曜、水曜、木曜休みが多いんですね。具体的にいうと、ディーラーさん(自動車販売店)やハウスメーカーさんなどです。これらの職業の方は、コンペを開催するときも週の真ん中ですから、平日は水曜日から順番に予約が埋まっていきます」

「一方で、月曜と金曜はコンペの予約が少ないですから、来場者数も相対的に少なめです。したがって、うちのゴルフ場は月曜と金曜をシニアデーやレディースデーに設定し、集客していました」
「ところが近年は、土日休みの職業の方も平日に有給休暇を取ってゴルフ場に来るようになりました。そうすると月曜日か金曜日に休んで、その日にゴルフをされます。ですから平日の来場者数のバラつきは以前よりも少なくなりました」
いわれてみれば、筆者もサラリーマン以外の方とゴルフをするときは火曜、水曜、木曜で、サラリーマンの方とゴルフをするときは月曜か金曜です。誘われたゴルフは基本的に断らないスタンスなので、曜日はあまり意識していませんでしたが、確かにそういう傾向はあります。
ボーナス時期に来場者が多くなるわけではない
「次に、月の真ん中が混む理由は、大きく分けて2つあります。一つ目は年金受給日です。うちのゴルフ場はシニアのお客様が多いので、年金受給日(偶数月の15日)の直後は来場者が増えます」
「また、年金を受給されていない現役世代の方も、月の真ん中に来場されることが多いです。これは月末が営業の締め日で、月初も営業の戦略会議などがあり、お仕事が忙しいからです。うちのゴルフ場で取引先を集めたコンペを開催する際も、『月初は忙しいから避けてほしい』『月末は忙しいから避けてほしい』という要望が必ず入ります」
個人的な印象として、月末は給料が振り込まれて懐が暖かくなったサラリーマンが夜の繁華街を埋め尽くすので、ゴルフ場も混み合うのではないかと思い込んでいたのですが、昼と夜では人の動きがまったく異なるようです。
「そういう話でいいますと、12月上旬から中旬はボーナスが支給される時期ですが、ゴルフ場にはほとんど恩恵がありません。『ボーナスが入ったからゴルフ場に来た』という人はあまり見かけません。ゴルフ業界でボーナス支給の恩恵があるのはゴルフショップさんですね。『ボーナスが入ったから新しいクラブを買った』という話はお客様からよく聞きます」
「ゴルフ場は以前と比べて個人消費の割合が増えましたが、接待ゴルフや大きなコンペは引き続き企業消費ですから、週の真ん中と月の真ん中の来場者が多いのも、それと関係しています。理想をいえば来場者がもう少し分散してくれるとありがたいですが、それはぜいたくな悩みです。今秋もたくさんの方にご来場いただいておりますから、感謝しなければなりません」
逆にいえば、月初と月末は予約が取りやすく、来場者が少ないので進行もスムーズな可能性が高いということ。スケジュールの融通が利く人は、空いている時期を狙って予約を入れたほうがいいかもしれません。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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