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- ラフの対処法知らずで“1打損”を積み重ねている人へ! 夏でも冬でも使える“最も安全な打ち方”とは?
逆目のラフや冬に向かって薄くなる芝からのアプローチは、“打ち方を知っているかいないか”も攻略のカギになったりします。
ミスを恐れず、勇気をもって振り抜いていくことが大切
春と秋が短くなり、四季から“二季”になったように感じられる昨今。ゴルフにおいては、これまで以上に気温や芝への対応力が求められるかもしれません。
とりわけ、逆目のラフや冬に向かって薄くなる芝からのアプローチは、“打ち方を知っているかいないか”も攻略のカギになったりします。筆者は11月上旬、千葉の「東庄ゴルフ倶楽部」でラウンドする機会があったのですが、いまだに強くて粘っこい逆目のラフからのアプローチに苦戦を強いられました。
では、アマチュアが苦手とする逆目のアプローチは、どのように対処するべきなのでしょうか。レッスンプロの小松拓夢氏にコツを聞いてみました。

「ターゲット方向と逆向きに芝が生えている逆目のラフは、強い抵抗でクラブヘッドの抜けが悪くなるため、とくにアプローチではザックリやトップといったミスが出やすくなります」
「対処法はいくつかあるのですが、まずはライやボールの状態、ターゲットまでの距離をしっかりと把握する必要があります。もちろん、打つ前には何度か素振りをして、クラブの抜け具合を“感覚”としてつかんでおきます」
「逆目のアプローチで重要なことは、どんな打ち方を選択するとしても『やや強めにコンタクトする意識』を持つことだと思います。逆目では芝の抵抗でクラブが負けやすく、フェースの向きも変わりやすいため、グリップも普段よりギュっと強く握る必要があります。また、オーバーを怖がってちゅうちょしたリ、インパクトでゆるんだりするのは最悪で、勇気をもって振り抜いていくことが大切です」
「私自身は“上げるアプローチ”を得意としているのですが、逆目のアプローチでは『ソールの抜け方』を意識しています。なぜなら、ボールへのコンタクトよりも、いかにヘッドの抵抗を減らして振り抜いていくかを重視した方が、ミスになりにくいと考えているからです」
パターのような打ち方やヒールを浮かせるテクニックは冬場も有効
対処法はいくつかあるという逆目からのアプローチですが、具体的にはどのような打ち方があるのでしょうか。小松プロは次のように話します。
「たとえばピンまでの距離が短くザックリしそうに感じる逆目では、ウェッジをパターのように使う打ち方が最も安全です。クラブを短く握って身体の回転を使いつつ、ボールを上げるのではなく転がすイメージで何度か素振りをすれば、ザックリする悪いイメージが薄れていくはずです」
「また、さらに芝の密度が高くヘッドが引っかかって止まってしまいそうな場合には、ヘッドのヒール側を浮かせるテクニックが使えます。こうするとトゥ側だけで打つので難しいように感じるかもしれませんが、芝から受ける抵抗が最小限になるので、大きなミスを未然に防ぐことができます」
これらの打ち方を覚えれば、芝が薄くなりペッタリと地面に密着しているような冬場のアプローチでも活用できます。
「その他、逆目かつボールが少し沈んでいて、ピンまでの距離がある場合には、バンカーショットのような打ち方が有効です。フェースを開いてソールを滑らせ、芝の抵抗をかわしていく打ち方になるため、バンカーショットと同様に、ちゅうちょすることなく振り切っていくことがポイントになります」
筆者はビギナーの頃から、1本のクラブでいろいろな球筋を生み出せるアプローチ練習が好きで、さまざまな打ち方やボールの操り方を遊びながら身に付けてきました。ちなみにウェッジで行う“リフティング”は、もはや習慣みたいになっています。様々な打ち方を知り、自分の感覚と擦り合わせながら“引き出し”を増やしていくと、ゴルフの愉しさがさらに広がるはずです。
文/のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「7.1」。
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