なかなか壊れないから分かりづらい!ゴルフクラブの寿命って何年くらい?

硬いボールを打つため、頑丈に作られているゴルフクラブ。しかし、どれだけ頑丈に作られていても打ち続けていけば消耗していきます。ゴルフクラブの寿命は、どれくらいなのでしょうか。

ヘッド自体の寿命は長いが、溝の研磨などで性能は落ちてしまう

 ゴルフクラブは、ヘッド、シャフト、グリップという3つの主要パーツで構成されています。そこでまずは、パーツごとの寿命について調べました。

パーツごとに寿命は異なる。グリップは劣化が早いので注意 写真:ShutterStock

 まずは、ドライバー・アイアン・ウェッジ・パターの「ヘッド寿命」についてです。ドライバーの場合、具体的な耐久年数は明示されていませんが、10年以上はもつと言われています。ヘッドやフェース面の傷やへこみが蓄積し続けることで割れたり、フェースのヒール・ネック部分(シャフトが差さっている側)で打ち続けることで、シャフトとの結合部破損やシャフト抜けにより使用することが出来なくなります。傷やへこみ、結合部のゆるみなどの異常を感じたら交換の目安となります。

 アイアンの場合も具体的な耐久年数は明示されていませんが、ドライバーと同じで10年から20年程度はもつといわれます。アイアンはフェアウェイ以外にもバンカーやカート道の近く、林の中やベアグランドでのショットでも多く使用します。

 そのため砂や小石、木の根や枝にヘッドやフェースが触れることで傷やへこみが蓄積し、性能を発揮できなくなった(打感が悪く距離感が出ない、スピンが効かずグリーンに止まらない、方向性が狂うなど)と感じたら交換の目安になります。

 ウェッジの場合、性能の劣化を多少我慢すれば、アイアン同様10~20年程度もつといわれます。しかし、ウェッジはグリーンに乗せるため、そしてなるべくピンの近くに乗せるため、距離感や方向性・スピンコントロールが重要となります。

 砂や小石、木の根や枝にヘッドやフェースが触れることで傷やへこみだけでなく、フェース面の溝がどんどん研磨されてしまいます。従って、スピン性能が明らかに落ちたと感じたら交換を検討しましょう。

 パターの場合、フェース面の傷やへこみに加え、インサート素材の硬化が蓄積し、距離感や方向性・打感が損なわれていると感じたら交換を検討しましょう。

一番劣化しやすいグリップは早めの交換がスコアアップにもつながる

 次に、「シャフト寿命」について調べていきましょう。スチールシャフトの場合、金属でできていることから金属疲労が発生します。使用年数や頻度によりますが、月1回のラウンドであれば10年以上使用することも可能です。ショット以外でも、キャディバッグからの出し入れ時や転倒、杖代わりの使用などでも金属疲労が蓄積します。

 シャフト表面のサビや傷はシャフト交換の目安になりますが、シャフト表面はきれいだったとしても、内部にサビが発生して折れることもあります。グリップ交換時にシャフト内部の状態を確認してもらい、サビが発生しているようでしたら早めに交換しましょう。

 カーボンシャフトの場合、スチールシャフトのようにサビによる素材疲労はありませんが、全く疲労しないわけではありません。ダフリなどの過度な負荷やキャディバッグからの出し入れ時や転倒、杖代わりの使用などで疲労が蓄積します。

 最後に、「グリップ寿命」についても調べましょう。グリップの寿命は、ヘッドやシャフトに比べてとても短く、メーカー推奨は1年もしくは40ラウンドごととしています。紫外線、熱、汚れ、油分によって絶えず劣化していきます。劣化すると硬くなったり、すり減って滑りやすくなったり、ヒビ割れるので性能は発揮できなくなります。

 劣化により性能を発揮できなくなると、グリップを強く握りがちになります。結果、腕や手首に余計な緊張を与えてしまい、スイング軌道やリズムが乱れ、ヘッドスピードも下がり、飛距離や方向性が低下する要因となります。

 グリップを交換した人の66%が、1ラウンドあたり3打から4打スコアを縮めたというデータもあるので、硬さや滑り、ひび割れを感じたら交換を検討するべきです。

事故につなげないためにも日頃のメンテナンスはしておくべき

 ゴルフクラブはきちんとメンテナンスすることで、寿命を長持ちさせることが可能となります。各パーツのメンテナンス方法を紹介します。

シャフトが折れたりネックが抜けると大きな事故につながることも 写真:ShutterStock

 まずは、ヘッドのメンテナンス。ヘッドに使用されている金属は、さびにくい素材・表面加工になっています。水分や土、芝などが付着したままだとサビが発生することがあります。使用後は、乾いた布で付着物をきれいに拭き取り、専用ムースやオイル・クリーナーを塗ることで長持ちさせることができます。またガラスコーティングなどを施すことで、手間をかけず長持ちさせる方法もあります。

 次に、シャフトのメンテナンスです。スチールシャフトの場合、水分や土、芝などが付着したままだとサビが発生しやすくなります。使用後は、乾いた布で付着物をきれいに拭き取りましょう。

 カーボンシャフトの場合、スチールシャフトのようにサビの心配はありませんが、強度低下を避けるために、保管については高温多湿を避け、自動車のトランクなどに放置しないようにしましょう。
 
 最後は、グリップのメンテナンスです。グリップは紫外線や熱に弱いため、直射日光や車のトランク内など高温になる場所を避けて保管しましょう。使用後は、専用ムースや食器用洗剤などで洗浄することで、油分や汗・汚れを取り除き、自然乾燥やタオル拭きすることでグリップ寿命を延ばすことができます。

 クラブのメンテナンスの重要性について、クラフトマン兼ティーチングプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。

「特に、ソケットが浮いているかどうかを確認することが大切です。ソケットが浮いてしまっているということはヘッドがシャフトからいつ抜けてもおかしくない状況です。万が一、抜けたヘッドが同伴者に当たってしまうと大きな事故につながりかねません。」

 このように、メンテナンスは、クラブを長持ちさせるためだけでなく、安全性の観点からも怠らない方が良いといえるでしょう。

※※※
 ゴルフクラブは、正しく使用・保管・メンテナンスすることによって長い期間愛用することができます。安全にプレーするためにも、寿命や交換目安を理解し、必要に応じて買い替えや修理をしましょう。

特に劣化しやすい部分を写真で見る

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