食べ物を主だが、くわえられるものなら何でも盗っていく
ゴルフ場にはさまざまな動物がいますが、中でも注意したいのがカラスです。せっかく楽しくラウンドしていたのに、ふとした隙にカラスにものを盗られてしまったら、楽しい気分も台無し。カラスの習性や盗られやすいものを把握した上で、しっかり対策しておきたいものです。

まず、ゴルフ場でカラスが狙っているのは、ゴルファーが持ち込んだ「食べもの」です。早朝スタートのために時間がなく、朝食を買って持ち込む人もいれば、ラウンド途中の栄養補給のためにシリアルやお菓子を持っている人もいるでしょう。もし、それらが無防備にカートに置かれていたら、カラスにとってかっこうの的です。
また、カラスは軽くて口にくわえられるものなら、食べもの以外でも盗ってしまいます。たとえば、小物入れに使う小さいポーチなどが狙われることもあり、中にお財布といった貴重品やロッカーのカギ、スマートフォンなどを入れていたら、非常に危険です。
カラスはものをくわえて盗ったら、すぐにその場を離れて、安全な場所に運んでしまいます。そうなると回収するのは困難で、もし大事なものを盗られてしまったらプレーどころではないですよね。
カラスは人がいない隙にカートにやってくる

カラスは知能がとても高い動物です。何の対策もしていなければ、あっという間に食べものや小物を盗られてしまいます。
一番の対策は食べものを極力持って行かないことです。そもそも盗るものがなければカラスも近づいてはきません。
そして、大切なものはクラブハウスのロッカーや貴重品ボックスに保管しておきましょう。どうしてもコースに持っていきたい場合は、重量のある大きめのバッグに入れるといった対策をすると安心です。
ただし、バッグのファスナーはしっかり閉めておくことが重要です。カラスは少しでも隙間があれば、そこから中身を盗る可能性があります。
ラウンド中、カートを離れるタイミングも大切です。カラスはカートに誰もいないタイミングを狙って、ものを盗りに来ます。ティーショット時は全員が同じ位置から打つため、誰かしらカートの近くにいるのでカラスの被害に遭うことは少ないですが、パッティング時は注意しましょう。カートとグリーンが離れていることが多く、プレーヤーもパッティングに集中しているので、カラスがものを盗るには絶好のタイミングになっています。
もしカートにカラスが近づいていたら、大きな声や音を出して追い払うようにしましょう。
林間コースなど、カラスが多いゴルフ場は独自の対策を取っていることがあります。南富士カントリークラブの担当者は以下のように話しています。
「厚いビニールをカートに取り付けることで、カラス対策を行っています。しかし、カラスもそこに何かものがあると理解して、めくってしまうこともあるので、自作した鉄製のネットを使用したりもしています。これは重さでカラスが簡単にめくれなくなるため、効果が出ています。その他にも、地元の猟友会に依頼して、定期的に駆除もしています」
ゴルフ場ではとにかくカラスに狙われやすい状況を作らないことが大切です。しっかりカラスの対策を取り、プレーに集中できるようにしましょう。