脱いで席に持っていくのもダメ? なぜゴルフ場のレストラン入口には帽子掛けがあるのか | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

脱いで席に持っていくのもダメ? なぜゴルフ場のレストラン入口には帽子掛けがあるのか

ゴルフ場のレストランの入口にはたいてい脱いだ帽子を掛けるハンガーが置いてあります。「帽子を脱ぐのはいいとして、別にテーブルに持っていけばよくない?」とも思いますが、果たしてマナー上はどうなのでしょうか?

なぜテーブルに置いてはいけないの?

 ふだん帽子をかぶることに慣れていない女性や、逆に屋内でも帽子をかぶることに抵抗のない若い人は、ゴルフ場でキャップやサンバイザーの扱いに戸惑うことがあります。

ゴルフ場のレストラン入口にはたいていこんな帽子用のハンガーが置いてあります

 ゴルフ場のレストランにはたいてい帽子掛けがありますが、昼食をとる前に掛けると、コースに戻るときピックアップするのを忘れてしまうことを心配をする人もいるでしょう。入口に帽子掛けがあるということは、レストランは脱帽で入室しなさいということなのでしょうが、脱いだ帽子を席に持っていくだけでもマナー違反になるのでしょうか。

 かつて日本航空の国際線客室乗務員として勤務した経験を持ち、現在は人材教育会社の(株)エミー代表取締役を務める渡辺満枝さんに話を聞きました。

「レストラン入口の帽子掛けが一杯のときは席に持っていくことになります。ただ、帽子には埃やごみがついていることがありますので、食べ物を載せるテーブルの上には置かないようにするのがマナーです。足元に置く荷物カゴや空いている椅子があれば借りる、椅子の背もたれの角に掛けるなど工夫をしましょう。ハンガーに掛けるとピックアップするのを忘れてしまいそう、またハンガーに空きがあるか心配な人は、ボールやグローブと共に、自己責任になりますがカートのカゴに置いてきてもいいと思います」

 渡辺さんの見解では、ゴルフ場のクラブハウスの中でも、フロントやロビーといったパブリックスペースでは帽子をかぶっていてもOK。ホテルのロビーや美術館で帽子を脱がないのと同じように、帽子を服装の一部とみなすからです。一方、レストランで帽子を脱ぐのは、それぞれのテーブルがプライベートな空間であり、仲間たちの前で心を開く意味合いがあるのだそうです。

 今までフロントを通るたび「マナー違反かと思って帽子を脱いでいた」人は少なくないでしょうが、朝の来場時など、荷物を片手に持ちつつ、もう片方でロッカーキーと帽子を持つといった煩わしさを感じてまで、脱帽する必要はないのかもしれません。

人に挨拶するときはやはり脱いだほうがいい?

 では、細かいようですが、人に挨拶するときはどうしたらいいでしょう。やはり帽子は脱ぐべきでしょうか。

「メンバーにもよりますが、プレーのスタート時と18ホールのホールアウト時、それとご一緒したメンバーとの別れ際には、帽子を取って挨拶したほうがより丁寧な印象を与えます。例えば、接待ゴルフや年長者とのラウンドでしたら、帽子を取ってご挨拶をするのが自然な流れでしょう。もちろん、そうしなければならないわけではありません。帽子を取るのをためらう方は、プロゴルファーが大勢のギャラリーに向かってするように、ツバに手を当てて会釈する動作によって帽子を脱ぐことを省略してもよいと思います」

 また、行き帰りの車中でも、一緒に乗り合わせるメンバーが気心知れた仲間であればかぶっていても気にならないでしょう、と渡辺さん。マナーの達人にそう言ってもらえると、自信を持って堂々と帽子をかぶれそうです。

「ゴルファーの方々にとって帽子は、冬は防寒、暑い時期は日差しや紫外線や熱中症の予防、また安全のためにかぶるものです。練習中も含め、プレー中はなるべくかぶったほうが良いと思います。その際は季節にあったもの、例えば、夏は涼しくて蒸れにくいパナマ素材やプレーの邪魔にならない程度にツバが広い帽子、冬は防寒用の暖かい素材や折り返しできる耳当て付きなどがオススメです。季節を問わず、折りたためる帽子は持ち運びに便利ですね」

 帽子もTPOに合ったものを選ぶことが、相手に好印象を与えるという意味で、マナー上級者への道と言えるかもしれません。

「余談になりますが、昔の飛行機では、座席の頭上に帽子だけを乗せる“ハットラック”という棚がありました。それだけ帽子をかぶっている人が多く、また帽子の形状を崩さないための配慮があったのだと思います。海外旅行がまだ一般的でなかった頃は、ほとんどの人はハットラックと知らず、バスや電車の荷物棚と同じと勘違いして荷物を載せてしまうことがよくありました。私たち客室乗務員は、その荷物をお客様にお断りしながら下ろす仕事が出発までの大仕事だったのを思い出します」

 最後に、帽子の素敵なかぶり方を渡辺さんに教えていただきました。

「中折れハットやパナマ帽などツバのある帽子は深くかぶり、少し前を下げてかぶると素敵です。“帽子は似合わない”とか“格好つけているように思われる”などと思い込んでいる方も、普段からかぶっているとだんだん板について、似合ってくるものです」

 2022年は帽子のオシャレにこだわってみてはいかがでしょうか。

【写真】安田祐香のニットキャップなどプロゴルファーのかぶりこなしを見る

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