プレー中にガムを噛むのってマナー違反!? ゴルファー800人アンケートで出た回答は?

ガムを噛みながらプレーすると落ち着くという人は多いかもしれません。スポーツ選手もガムを噛んでいる姿をよく目にしますが、一方でマナー違反ではないかという不安も感じます。世間のゴルファーはどう考えているのでしょうか?

ゴルファーの7割が「ガムを噛んでも問題なし」

 プロゴルファーはじめ、トップアスリートがプレー中にガムを噛んでいる様子はよく見かけます。こんなにプロ選手が噛んでいるのだから、スポーツのパフォーマンス向上にガムの効用は大きいのだろうという印象を持っている人は多いのではないでしょうか? また自らの実感としても、ガムを噛んでいると落ち着くという人は多いのでは?

優勝した2019年のマスターズでガムを噛みながらプレーする姿が話題になったタイガー・ウッズ 写真:Getty Images

 しかし、一般ゴルファーがガムを噛みながらラウンドするとなると、「マナー違反なのではないか?」あるいは「自分はOKだと思っていても同伴者はこころよく思わないのではないか?」と考えて、躊躇してしまう人も多いかもしれません。

 ならば世間のゴルファーはどう考えているのか調査してみようということで、本サイトでプレー中のガムに関する意識調査を実施。総数843人ものゴルファーが回答してくれました。

 アンケートは「プレー中にガムを噛むのはマナー違反だと思いますか?」「マナーを度外視した場合、ガムを噛むことはリラックス効果など、パフォーマンスアップには役立つと思いますか?」という2点について「そうは思わない」「どちらとも言えない」「そう思う」の3択で実施しました。

 気になる結果は以下の通りです。

「プレー中にガムを噛むのはマナー違反だと思いますか?」

・そうは思わない 578(68.56%)

・どちらとも言えない 140(16.61%)

・そう思う 125(14.83%)

 ……と、実に7割近くの人がプレー中にガムを噛むことを問題なしととらえています。ゴルファーは保守的な人が多いという先入観がまだまだ支配的ですが、それからすると驚きの結果と言えるのではないでしょうか。

 一方、2つ目の質問に対しては、下記の通り、7割以上が「そう思う」と答え、「そうは思わない」はわずか9%以下。やはりスポーツ選手がガムを噛む姿が強く印象付けられていることがうかがえます。

「マナーを度外視した場合、ガムを噛むことはリラックス効果など、パフォーマンスアップには役立つと思いますか?」

・そうは思わない 74(8.78%)

・どちらとも言えない 160(18.98%)

・そう思う 609(72.24%)

 このように、ゴルファーの大多数はプレー中にガムを噛むことはマナー的にも差し支えなく、プレーの質を上げる効果も期待できると考えていることが分かりました。

 とはいえ、マナーは多数決で決めるものでもありません。少数派でも不快に感じる人がいるのであれば、そうした人への気遣いができるのもグッドゴルファーというものでしょう。

 この調査では「マナー違反」と考える人に、どういった点がマナーに反するかも自由回答で寄せてもらいました。それによると「複数でプレーする競技において、何かを食べながら(口に入れて)行動することは失礼」や「噛みながらは行儀が悪く、見た目もカッコよくない」といった、噛むことそのものがNG派も一定数いる一方で、最も目立ったのは「クチャラーじゃなければ問題ないと思う」「くちびるをツムんで静かに噛むのは良いと思うが、口を開けてクチャクチャやられると、ゴルフじゃなくてもマナー悪いと思う」という、噛むときの咀嚼音を不快に感じるという意見。

 また、「噛んだあとにそのままコース内に捨てられたものを踏んだことがあります」「噛むこと自体がマナー違反とは思わない。食べ終わったあとの処理の問題だと思います」と、後始末がなっていないゴルファーがいるがために、ガムそのものが悪者になってしまう現実があるようです。

 これらに共通するのは、ゴルフのプレー中に限らず街中でも気をつけるべき点だということ。周りを気にせずクチャクチャと音をたてたり、道端にガムを吐き捨てる行為は、ゴルフ場でのマナー以前に社会人としてのモラルを疑われてしまいます。

 こうした点に気をつければ、ほとんどの人はガムを噛みながらのプレーを容認してくれそうです。もちろん100%ではありませんから、スタート時にそれとなく断りを入れて相手の反応を見るのが良いかもしれません。

ガムを噛むと唾液サラサラ、副交感神経優位に

 ところで、多くの人が何となくスポーツのパフォーマンスが上がりそうだなと考えているガムですが、具体的にどんな効用があるのか知っている人は少ないでしょう。

 そこで、日本代表強化スタッフとして東京オリンピック・パラリンピックにも参加したスポーツデンティストで、東京歯科大学の武田友孝教授(スポーツ歯学研究室)に「噛むこと」の重要性について聞きました。

 武田教授は、ロッテがゴルフをはじめさまざまなスポーツのアスリートに提供している「トレーニングガム」を監修、開発に協力しています。

 ちなみに「トレーニングガム」が市販のガムとどう違うかというと、ロッテ噛むこと研究部の説明によれば、大きな差異は「硬さ」の持続力。一般のガムは噛み始めて1分程度で硬さが一気に柔らかくなります。噛むほどに硬さがどんどん変わっていくのです。

 対して「トレーニングガム」は噛み始めから硬さが一定に保たれます。ラグビーの選手などは、筋トレをする前に口に入れ、筋トレを1時間行う間ずっと噛み続ける、といった使い方をしていると言います。

 要するに、ガムを長い時間噛んでいられることはスポーツにおいてメリットだということ。具体的にどんな効果があるか、武田教授はこう説明します。

「香味と噛むことによるダブル効果で自然に唾液が増えます。サラサラの唾液が出るときは、交感神経より副交感神経が優位。噛むことによって自然と緊張が取れると考えられます」

 また、リズムよく噛むことで脳内に「セロトニン」という物質が分泌されるのだそうです。

 セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、ストレスを緩和し、平常心を維持する作用もあるので、ゴルフには相当必要なものと思われるとのことです。セロトニンはリズム運動でつくられるそうで、日常生活でのリズム運動は「歩行」「呼吸」「咀嚼(噛むこと)」の3つが代表例。

 つまり、ガムを噛みながら次打地点に向かえば、それだけで気持ちを落ち着かせることができ、ナイスショットの確率が高まるということ。なおかつゴルフのストレス解消効果をさらにアップさせる一石二鳥の作用があると言えそうです。

【画像】アスリート御用達の「トレーニングガム」って何? 写真で詳しく

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