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- ゴルフ場によってバンカーの砂の量に違いがあるのは「経費削減」が最大の理由!?
ゴルファーを悩ますバンカーですが、なかなか上達しない理由の一つが「ゴルフ場ごとに砂質や量が全く異なるから」ではないでしょうか? そこで今回は「砂の量」にどうして違いがあるのか調べてみました。
バンカーの砂の量が少ないゴルフ場はお金がないから
ゴルフ場でプレーするようになると、バンカーの砂の量が多いコースと少ないコースに遭遇する機会が出てきます。
バンカーの砂の量が多いと、砂を取り過ぎたときボールが思うように飛ばないので難しいです。バンカーの砂の量が少ないと、サンドウェッジのバンスが硬い地面に当たって跳ねるので、こちらも同様に難しいです。

どちらにしても難しいのですが、なぜバンカーの砂の量がゴルフ場によって違うのでしょうか。コース管理の専門家に聞いてみました。
「バンカーの砂の量が少ないのはお金がないゴルフ場です。お金がないからバンカーの砂を補充できないのです」
「たとえば親会社からグリーンキーパーに『経費を減らしなさい』という指令が出ると、最初に減らすのは砂です。砂→肥料→人の順番に減らしていきます」
「ゴルフ場は砂をけっこうたくさん使っているんですよ。18ホールのゴルフ場のフェアウェイに年1回、目砂をしたら、砂の量にもよりますけど、『あっ、目砂したんだな』と分かる程度でも200万円くらいかかると思います」
「フェアウェイの目砂だけでなく、グリーンに撒く砂、ティーイングエリアの目砂、バンカー砂はすべて経費で購入しています。それがスポンとなくなると、砂代と散布する手間がなくなりますから、かなりの経費削減効果があります」
「グリーンの砂を減らすのは影響が大きいから最後でしょうけど、フェアウェイやティーイングエリアの目砂はやらなくたって芝は枯れませんし、バンカー砂も少なくたって何とかなりますからね」
砂が少ないと土と分離するためのシートが露出することも
ただ、バンカーの砂が少ないと弊害もあります。それはバンカーの中に敷いてあるシートが露出することがあるからです。
「あのシートが何のためにバンカーの下に敷いてあるかというと、バンカーの砂と地面の土を分離するためです」
「バンカーから砂を取り除くと土なんですね。バンカーが平らであれば砂はあまり動かないのですが、高低差があると雨水が入ってきたりして砂が流されたとき地面の土も一緒に流れ、白い砂と茶色い土が混ざって砂もどんどん茶色になってしまいます。ですから砂と土が混ざらないように、水だけ通して砂は通さないシートを張ります」
「最初のうちは砂の厚さが均一なので、コース管理作業の際にバンカーならしの機械で砂の上を回ってもまったく問題ありません。しかし、砂が少なくなってくるとバンカーならし機は、鉄のツメで砂を引っかきながらほぐしますから、シートに引っかかって破れてしまうのです」
「砂を補充すれば、破れたシートを埋めることができますけど、砂が補充できないゴルフ場は破れたシートのはね上がっている部分をハサミで切って、そこに砂をかけて分からなくします。でも、それはマズイですよね」
「お金と手間があればシートを張り替えるという選択肢もありますが、お金がないコースはシートが露出するよりも砂が土と混ざって茶色になってもいいや、というところもあるかもしれません」
「コース管理はお客様が思っている以上にお金がかかりますから、お金がないゴルフ場は砂を減らしたり、肥料を減らしたりして経費を削減しているのです」
ゴルフは広大な自然の中でプレーできる優雅なスポーツですが、そのコンディションを維持するにはかなりの経費がかかります。その割に儲からない商売だとゴルフ場関係者は口をそろえます。
日本のゴルフ場数は全盛期の約2400コースから約2100コースに減少していますが、それでもまだ数が多過ぎると言われています。何とか生き残るためにバンカーの砂が少ないまま営業しているゴルフ場はけっこう多いのかもしれません。
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