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- 「ラウンド中に雷ゴロゴロ…」 真っ先に取るべき行動&絶対NGな避難方法とは
「ゴルフ場での雷は危険だ」と聞いたことがある人は少なくないでしょう。ゴルフ場で雷に遭遇した際は、どのように対応するのが正しいのでしょうか?
カート移動&木の真下に避難は絶対NG!
8~9月は台風が発生しやすい時期でもあり、ゴルフのラウンド中、雷に遭遇することもあります。雷はラウンドが中断になることもあるほど、ゴルフ場では危険なものとして認識されています。
一般的に雷は高いところに落ちやすいという性質があるため、平地より高いところにあるゴルフ場は雷が落ちやすいとも言えます。山岳コースなどアップダウンが激しいゴルフ場は、木が多く落雷の危険が高くなります。河川敷コースの場合は、川沿いの平地に建設されているため、木や山など障害物が少ないぶん、プレーヤー自身が避雷針になってしまうことも考えられます。
つまり、ゴルフ場は立地の特性上、雷との相性が良くない場所と言えます。
天候が悪化して落雷の危険がある際は、ゴルフ場が中断するかどうかを判断してサイレンで避難を促します。では、ゴルフ場で雷に遭遇した場合は、どのように対応するのが正しいのでしょうか?
まず、避雷小屋がある場合は、そこに一時的に避難します。避雷小屋とは、中に入っている限り落雷の影響を受けない仕組みになっている小屋です。
一般的なゴルフ場では、2~3ホールごとに1つは設置されているので、探して逃げ込むか、最終ホールにいる場合はクラブハウスに避難しましょう。
避難する際は、ゴルフクラブを持って移動しないようにしましょう。雷は金属に強く反応するため、伝導性があるゴルフクラブを持っていると、落雷時に人に通電することも考えられます。
また、自分のいる場所から避雷小屋が遠く、移動に時間がかかるときはバンカーに避難します。バンカーは周りの地形よりも低くなっていることが大半なので、コース内では落雷する可能性が低い場所と言えます。その際は、耳をふさいでしゃがむようにすると、雷音でパニックになったり、鼓膜を痛めることを防げるでしょう。
しかし、木の真下やカートに乗って避難することなど、避難場所として適していない場所もあります。当然ながら、雷は高い木に落ちる可能性が高いので、特に木の真下に避難することは適していません。
やむを得ず、木の下に避難する場合は、木の幹から4メートル以上離れ、枝や葉からもなるべく離れたところに避難するようにしましょう。
また、ゴルフカートに乗って避難したほうが、ぬれずに早く移動できることから、つい利用してしまいがちです。しかし、カートはゴルファーが乗り降りしやすいようにドアが付いていないため、カート移動中に落雷した場合は、露出している人体に感電する可能性があります。
雷雲を見分ける方法とは?
ほかにも「光ってから時間があるし、避難命令が出てるけどこのホールだけ終わらせよう」「まだまだ遠くに雨雲があるのに大げさだな、もう少し続けよう」という考えは非常に危険です。これについて、気象予報士の岡田沙也加氏は、以下のように話します。
「雷音は10キロ先まで聞こえることもありますが、雷雲は直径数十キロに及ぶこともあり、そのうえ、時速10~40キロ程度で移動します。光ってから雷音が鳴るまでに時間がかかったとしても、自分が雷雲の端にいて反対側で雷が鳴っているからかもしれません」
「つまり、次の瞬間には自分の頭上に落雷する可能性も大いにあります。そのため、すぐにプレーを中断して避難するべきと言えるでしょう」
岡田氏は、目視で雷雲かどうかある程度見分けることができると言います。
「雷雲は雲の色や形を見ることで、ある程度見分けることができます。色の見分け方として、雷雨をもたらす積乱雲は分厚いため、光を通しにくく、黒いです。雲のてっぺんが膨らんだカリフラワーのような形が特徴的で、発達していくとてっぺんの部分が開いていき、キノコのカサのような形になります」
「これは目視での見分け方ですが、実際にこのような雲を確認した際は、アプリなども併用し予測できるようにしておいた方が確実といえるでしょう」
このように、ゴルフ場で雷に遭遇した際は、ゴルフ場から避難命令が出たら速やかに避難することはもちろん、自己判断で危険だと感じた場合は、前述の避難に適した場所に避難するようにしましょう。
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