自分の真横にボールが降ってきた… 「ファー!」を叫ばないゴルファーが増加中?

隣のホールへボールを打ち込んでしまった際には「ファー」と叫ぶのがゴルフのマナーです。しかし、ビギナーが増えた近年のゴルフ場では「ファー」と声掛けをする意味や重要性を理解していないゴルファーも見受けられるそうです。

重要なのは着弾するまで叫び続けること

 現在はYouTubeなどでプロのレッスン動画が無料で見られたり、仕事帰りなどでも気軽に通えるインドア練習場が増加していたりと、技術面の知識や情報が簡単に入手できるようになった一方で、ルールやマナーが曖昧なままラウンドしているゴルファーが増えたと言われています。

落ち込む前にまずは「ファー!」の掛け声を 写真:AC
落ち込む前にまずは「ファー!」の掛け声を 写真:AC

 特に危険なのは、隣のホールへボールを打ち込んでしまった際に、プレーヤーへ危険を知らせるために発する「ファー」を叫ばないゴルファーです。当然ながら、隣のホールにいるプレーヤーはボールが飛んでくることを察知できないため、この掛け声を聞いて身を守る体勢をとります。

 そもそもファーとは、英語の「fore」で「前方」という意味があります。ですから「フォア」や「フォー」のほうが原音の発音に近いですが、叫びやすいからか日本では「ファー」と言う人が多いようです。

 また、戦争中に「後方から飛んでくる銃弾に気をつけろ」という意味合いで使用されていた説もあります。

 では、どのようにしてファーの掛け声をするのが正しいのでしょうか?

 ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。

「大前提として、隣のホールに聞こえるぐらいの大きな声で叫ばなければ無意味です。また、ボールを打ち出した瞬間だけ叫ぶのではなく、ボールが着弾するであろう時間まで叫び続けなければいけません」

「まれに、打ち出した瞬間だけ叫んでいるゴルファーもいますが、これでは不十分です。隣のホールのプレーヤーへ危険を伝えるためには、打ち出してしまった方向に着弾するまで叫び続けることが重要です」

 ゴルファーの中には恥ずかしがって小さな声でファーを発する人もいますが、それでは全く意味がありません。

 ゴルフ場では実際に、隣のホールへ打ち込んでしまったボールが顔に当たり、プレーヤーが大ケガをしてしまった事件も起きています。

頭を守ることが最優先
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