「おじさんゴルフ用語」が分からない! 最高難度「銀座の花屋」がもはや謎かけだった

今よりも女性や若者の数が少なく、ゴルフ場が純然たる“おじさんの社交場”だった時代、おじさんにしか通じないゴルフ用語が飛び交っていました。かつてよりも使われることは少なくなったとはいえ、突然意味の分からない言葉を吐かれて戸惑った経験のある若者ゴルファーも多いのでは? 「おじさんゴルフ用語」の代表例を古より召喚します。

「おじさんビジネス用語」に戸惑う若者続出! ゴルフも負けてない

 新年度を迎え、ビジネスの場では「おじさんビジネス用語」を紹介したツイートが話題になっています。「おじさん〇〇用語」とは、おもに中高年の男性が使う言い回しを指すそうです。

 それならゴルフにも多数存在します。むしろ、ゴルフこそ「おじさん〇〇用語」の元祖かもしれません。さっそく、今でもわりとよく耳にする「おじさんゴルフ用語」を集めてみましたので“フレッシャーズ”の皆さん、ご確認お願いいたします。

「おじさんゴルフ用語」が意味不明すぎて頭を抱えるゴルフ女子のイメージ 写真:AC
「おじさんゴルフ用語」が意味不明すぎて頭を抱えるゴルフ女子のイメージ 写真:AC

 さて、早速本題に入りますが、平成生まれの皆さんはいくつご存じでしょうか?

高速道路を使う

 打球が舗装されたカート道をコンコンと跳ねて進み、通常のショットでは得られない飛距離が出ることをいいます。打ち下ろしのミドルホールなどでうまく「高速道路を使い」、たった1打でグリーンまで残り数十ヤード地点へ行ってしまうことも。

 ただ、高速道路は狙って使えるものではありません。跳ね方によってはリスクもあるので、着実に“下道”できれば“花道”を狙って“地道”に行くのが安全です。

明治の大砲/ギッタンバッコン

 明治時代の大砲は台座に車輪がついていて、弾丸を発射した時に反動で大砲ごと後ろに下がってしまったといいます。

 転じてゴルフでは、ボールを打ち終わったとき右足に重心が戻ってしまうスイングのことを、昭和よりずっと前に存在した「明治の大砲」と形容しました。“大砲”の実物を見たことはないのに、そう例えられるスイングを見ると、“大砲”が発砲して後ずさりする図が頭に浮かぶから不思議ですよね。

 また「明治の大砲」に似ている表現として「ギッタンバッコン」があります。その元ネタ自体、聞いたことがない人もいるかもしれませんが、「ギッタンバッコン」とは、みなさん子供のころよく遊んだ公園の遊具、シーソーのことを昭和世代が呼んだ言葉。シーソーのようにバックスイングで左肩が下がって左足体重に、ダウンスイングからフォローにかけて右肩が下がって右足体重になるセオリーと逆のスイングを指しています。

◯年△組

 ○はグリーンに乗るまでに要した打数、△はパット数。スコアの内容を表す言い方です。例えば、ショートホールで同じボギーをとっても、内容が1オン3パットなら「1年3組かあ、残念!」、2オン2パットなら「私は可もなく不可もない2年2組でしたよ」と言ったりします。ロングホールなら「3年2組」の人も「4年1組」の人も、学年・組という内容は違うけれど、トータルは同じパーで上がったということです。

 周囲の人は、「このおじさんたち小学校からの幼馴染かな」と思うのでしょうか。でも楽しそうでいいですね。

ガソリンを入れる

「エネルギーが切れてきましたよ。早くガソリンを入れないと!」

 これを聞いた若い人は「カートって、ガソリンを入れて使うんですか?」などと聞き返してしまうのではないでしょうか。実は、ガソリン切れで動かなくなりそうなのは電動カートではなく、おじさん自身なのです。

「そういうことですか。まるでガソリンを飲むかのような枯渇状態ですね」

 はい、その通りです。おじさんのガソリンは「とりあえずビール」ですから。

ラストは最高難度の「銀座の花屋」

 最後にご紹介する「おじさんゴルフ用語」は、平成生まれの世代にはかなりの難問かもしれません。

 歌舞伎の掛け声で「成田屋!」「音羽屋!」、花火の掛け声では「玉屋!」などが知られています。「銀座の花屋!」は、昭和生まれの人でもあまり聞いたことがないかもしれませんが、何を表すのでしょうか。

「銀座の花屋」は粋でもあり回りくどくもあり、昭和のおやじカルチャーを凝縮したような言葉といえるかもしれません 写真:AC
「銀座の花屋」は粋でもあり回りくどくもあり、昭和のおやじカルチャーを凝縮したような言葉といえるかもしれません 写真:AC

 謎かけ風に答えをいうと、「晴天時のドローボールとかけて“銀座の花屋”と解きます。その心は、どちらも“ラン(蘭)”で稼ぎます」。

 かつて、ゴルフ倶楽部ではなく、夜のクラブでは、入口付近に開店祝や周年祝、ママの誕生祝などに贈られた立て札・リボン付きのゴージャスな胡蝶蘭の鉢が普通に並んでいました。松本清張の原作ドラマ『黒革の手帖』でも描かれた世界ですが、その舞台が銀座や赤坂、とりわけ銀座は日本一と称される高級クラブがひしめく高級な街だったのです。

 今でも胡蝶蘭はお祝いにつきものの高級花であり、その手配をするのがクラブに出入りする街のお花屋さん。ゴルフのドローボールは飛距離を”ラン”で稼ぎ、銀座のお花屋さんは同じ韻をふむ“蘭”でお金を稼ぐというわけです。

 いかがでしたか? 古いゴルフ用語には、「実用的じゃない」「まわりくどい」、逆に「昭和の文化や粋を感じる」など賛否はあるでしょうが、ともあれ、童心に帰って、よりゴルフを楽しめるならいいことです。

【写真】ベテランでも意外と正しくできてない!? バンカーのならし方、レーキの置き方

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レーキをかける場合は柄をなるべく平行にしてならす 写真:Getty Images
レーキはバンカーの外に置くのが最も一般的 写真:AC
バンカーの内側にフチと平行に置くパターン 写真:AC
レーキのヘッドをバンカー内に入れ、柄の部分をフチと垂直に置くパターン 写真:AC
「おじさんゴルフ用語」が意味不明すぎて頭を抱えるゴルフ女子のイメージ 写真:AC
「銀座の花屋」は粋でもあり回りくどくもあり、昭和のおやじカルチャーを凝縮したような言葉といえるかもしれません 写真:AC

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