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- 「全ホール1オン狙い!?」「アプローチはヘタ?」 ドラコンプロに通常ラウンドでの疑問をぶつけてみた
320ヤードぐらいのパー4を迎えた時、ふと考えたことはありませんか? 「ドラコン選手のような飛距離なら1オンするのに……」と。そこで、ドラコン選手に普段はどのようなラウンドをしているのか聞いてみました。
全ホールで1オン狙いだとスロープレーになる
300ヤードどころか、400ヤード以上の距離を飛ばすこともあるドラコンプロ。ということは、パー4のほとんどが1オン狙いで、パー5は2オン確実ってこと!? そう考えたくもなりますが、やはり当事者に話を聞くのが一番。というわけで、431ヤードを飛ばしたことがあるドラコンプロの岡部健一郎さんにプライベートでのラウンドについて教えてもらいました。
「結論からいうと、ドラコンと通常のラウンドは全く別物なので、ドラコン用のドライバーショットを通常のラウンドで使うことはありません。私の場合、レッスンプロでもあるので、ラウンドレッスンも行いますが、ドラコンのようなドライバーショットではお客さんと一緒にラウンドできませんからね(笑)」
なるほど、確かに一般のゴルファーと同じようなところからボールを打たなければレッスンもしにくいでしょう。
仮にドラコン用のスイングをするにしても、パー4は全て前の組がグリーンをホールアウトするまで待たなければならず、スロープレーになる恐れもあります。他のゴルファーのことを考えれば、やはり通常のスイングでのラウンドになるのが自然です。
となると、もう一つ疑問が出てきます。果たして、ドラコンプロはゴルフがうまいのでしょうか。アベレージゴルファーが飛距離を求めるのは、セカンドショットを少しでも短いクラブで打ち、グリーンに乗せる確率を高くしたいからです。
ドラコンプロがいくら通常のスイングで打つとはいえ、300ヤード近くは飛ぶはず。となれば、パープレーぐらいで回れるのでは?
「正直、ドラコン競技のトップクラスに来る人で、ゴルフがヘタな人はいません。なぜなら、ゴルフがうまくないと飛ばないからです」(岡部プロ)
つまり「飛ぶからうまいのではなく、うまいから飛ぶ」ということ。レッスンプロやツアープロから転向するわけですから、ドラコンプロがゴルフをうまいのは当たり前です。確かにドライバーショットを400ヤード近く飛ばしたうえに、決められたエリアにボールを落とすわけですから、うまくて当然ですよね。
ドラコンプロは意外にアプローチ上手!?
ゴルフがうまいということは、グリーン周りからのアプローチやパッティングなどの小技も得意な人が多いのでしょうか。
「それもよく聞かれる質問ですが、ショートゲームに関しては人によります。レッスンプロやツアープロからドラコンプロになった人は、やはりショートゲームがもうまいようです。でも、飛距離自慢のアマチュアからドラコンプロになった人は、それほどうまくない場合も多いですね」(岡部プロ)
とかくドラコンプロというと、ドライバーショットしか練習していないイメージを持たれがちですが、そんなことはなく他のクラブでもしっかり練習しているとのこと。
したがって、決してアプローチがヘタということはないそうです。むしろ、飛距離が出るぶん、短いクラブで2打目を打つことが多いので、アプローチの練習には普通の人よりも時間を費やしているといえるでしょう。
最高230ヤード飛ばせるアマチュアがその飛距離を打てたとき、フェアウェイをとらえる確率がどれぐらいか考えてください。同じ230ヤードでもドラコンプロならドライバーを使うことがないので、マン振りのアマチュアよりも方向性がかなりいいことは間違いありません。
となれば、自然とスコアもよくなるはず。岡部プロによれば、アマチュアからドラコンプロになった人のショートゲームはそれほどうまくないといいましたが、アベレージゴルファーよりははるかにうまいことは確かでしょう。
たとえ腕に覚えがある人でも、ドラコンプロにアプローチ勝負は挑まないほうがよさそうです。
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