日本の大学が海外チームを迎え撃つ「パンパシフィック大学スーパーリーグ」 強豪校を引っ張り出せるか?

全国の18大学が加盟する「全日本大学ゴルフスーパーリーグ(UGSL)」は10日、今年9月6~8日の日程で、北海道の札幌リージェントゴルフ倶楽部を舞台に海外4カ国の大学チームを招き、「パンパシフィック大学スーパーリーグ・札幌リージェント」(個人戦と団体戦)を開催することを発表しました。

世界的視野に立った競技のステージを用意

 全国の18大学が加盟する「全日本大学ゴルフスーパーリーグ(UGSL)」は10日、今年9月6~8日の日程で、北海道の札幌リージェントゴルフ倶楽部を舞台に海外4カ国の大学チームを招き、「パンパシフィック大学スーパーリーグ・札幌リージェント」(個人戦と団体戦)を開催することを発表しました。

左から堀川未来夢、共催のスポーツニッポン新聞社・山科武司取締役、和田光司UGSL理事長、開催コースの札幌リージェントGC・高橋敏彦代表取締役、全米ゴルフコーチ協会 ダスティン・ロバーツCOO、蝉川泰果
左から堀川未来夢、共催のスポーツニッポン新聞社・山科武司取締役、和田光司UGSL理事長、開催コースの札幌リージェントGC・高橋敏彦代表取締役、全米ゴルフコーチ協会 ダスティン・ロバーツCOO、蝉川泰果

 UGSLはもともと、2018年に大学ゴルフの有力校である日本大学、法政大学、東北福祉大学など6校が参加して行われた対抗戦「東日本大学スーパーリーグ」が始まり。そこから参加校が徐々に拡大。20年には「大学ゴルフ交流戦スーパーリーグ」の名称で、全国の男子14校、女子11校が参加、各団体戦と個人戦が行われました。

 翌21年4月、「国際交流の推進」や「チーム及び選手の国際競技への派遣」「国内大学競技会の開催」、そして「海外大学ゴルフチームとの競技会開催」等を事業目的に掲げる現団体名の一般社団法人に発展。昨年は14校の出場で、初めて関西を舞台に競技を実施しています。

 そのUGSLが今回初めて海外の大学チームを招き、国際的な対抗戦「パンパシフィック大学スーパーリーグ・札幌リージェント」を開催することになったのです。

 同法人の和田光司理事長(東北福祉大学ゴルフ部監督)は、冒頭あいさつで次のように述べました。

「大学ゴルフ部の技術レベルは近年高くなっております。昨年は東北福祉大4年の蝉川泰果選手が日本オープンを制覇する快挙を成し遂げております。また、国内ツアーでは大学ゴルフ部出身の多くの選手がシード選手として活躍しております。しかし、国際的には松山英樹選手の孤軍奮闘というのが実情です」

 日本選手が今後世界を目指すにはさらなる努力が必要。そのなかで大学ゴルフ界は世界的視野に立った競技のステージを用意し、そこで選手たちには精神面や語学力を含め、あらゆる面で世界水準を目指してもらいたいと、大会の主旨を説明しています。

 大会は、札幌リージェントGC旧コース(男子7063ヤード、女子6337ヤード、ともにパー72)を舞台に、3日間54ホール・ストローク競技で争われ、日本の14大学に加え、アメリカからはサンノゼ州立大学(男子)、ウエスタン・カロライナ大学(女子)、ハワイ・パシフィック大学(男女)。ほかにタイ、中国、韓国からも単独の大学、もしくは大学合同チームの参加が予定されています。

OBの堀川、蝉川は「うらやましい」と発言

 この記者発表にゲストで出席した日本大学OBの堀川未来夢は、「自分の時代には、海外の選手とプレーする機会はまったくありませんでした。自分は海外メジャーに出場するようになって、(初めて)海外選手の実力に接し、驚きました。でも、そこから自分のプレーを変えるのは難しいと思いました。(その点で今大会は)大学選手にとって素晴らしい機会になると思います」と挨拶。

 同じくゲストの東北福祉大学OBの蝉川泰果は、「海外の選手のプレーを見られ、触れ合える大会は僕のときにはなかったので、正直うらやましく思います」と口にしたうえで、団体戦について、「大学時代は個人戦より緊張しました。いまツアーで戦えているのは、団体戦のプレッシャーのなかでもパットを決められるようになったから」と、その意義を強調していました。

 海外の選手のプレーを間近に見ることで刺激を受けるとともに、プレッシャーのかかる団体戦を戦う経験が大学選手をより強化する。UGSLはこの大会をいずれは世界規模の大学対抗戦に発展させたいと将来のビジョンを明かしていました。

 しかし、アメリカの大学ゴルフ界にも詳しいあるゴルフ指導者は、「NCAAのランキング上位校の参加は、現実的に今後も難しいでしょう。日本の選手たちがどれほどの刺激を得られるかは不透明ですね」と、やや冷ややか。

 もちろん、新しい取り組みでいきなり100点満点は無理な話。大学選手にとって、少しでも成果が得られ、今後の発展が期待できる大会になることを願いましょう。

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ジュニアたちに日本アマ優勝を報告し、激励する中野麟太朗 写真:北谷津ゴルフガーデン提供
北谷津ゴルフガーデンの土屋大陸社長(左)と中野麟太朗 写真:北谷津ゴルフガーデン提供
中野麟太朗を囲む北谷津ゴルフガーデンのスタッフとジュニアたち。中野の向かって右隣りにはジュニアを指導しながらレギュラーツアー1勝、シニアツアー賞金王の快挙を成し遂げた篠崎紀夫の姿も 写真:北谷津ゴルフガーデン提供
ジュニアたちに日本アマ優勝を報告し、激励する中野麟太朗 写真:北谷津ゴルフガーデン提供
左から堀川未来夢、共催のスポーツニッポン新聞社・山科武司取締役、和田光司UGSL理事長、開催コースの札幌リージェントGC・高橋敏彦代表取締役、全米ゴルフコーチ協会 ダスティン・ロバーツCOO、蝉川泰果
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