カスタムシャフトできる「ゼクシオエックス」の魅力
日本におけるアマチュア向けクラブの代名詞ともいえる「ゼクシオ」シリーズ。
その12代目となる最新モデル「ゼクシオ12」が12月11日に発売されました。

そしてそれと同時に発売されたのが「ゼクシオエックス」。同名の2代目となるモデルで、スタンダードの「ゼクシオ」よりもヘッドスピードの速いゴルファーをターゲットにしていますが、ゼクシオシリーズ史上初のネック調節機能を備えたモデルとして注目を集めています。
これによってロフトやライ角、フェース角の調節が可能になるだけでなく、カスタムシャフトの対応が可能になった点が画期的というわけです。
そこでゼクシオシリーズ初のカスタムシャフトはどんなシャフトを選べばいいのか、ゴルフフィールズユニオンゴルフ店の小倉勇人店長に聞いてみました。
「ゼクシオ」に近いやさしさを備えつつコントロールしやすいヘッド
「『ゼクシオエックス』のヘッドの性能を見てみると、アベレージ向けらしく直進性が高く球が曲がらないやさしさがあるのですが、テーラーメイドやピンのような海外ブランドのドライバーと比べるとフェースの開閉がしやすい点が大きな特徴だと感じています」
「そのため、自分で球をつかまえる技術がなく、開いてしまったフェースを戻すのが苦手な初心者ゴルファーにとっては、右にすっぽ抜けるプッシュスライスを防ぎやすいヘッドだと思います」
「さらにこの操作性の高さは、ボールをコントロールしたいシニア層のゴルファーにとっても扱いやすい特性ですので、本来『ゼクシオエックス』がターゲットとしている『パワーのある初心者』に加えて『アスリートシニア』にもハマりやすいと思います」
パワーのある初心者には「アッタスキング」や「ジ・アッタス」
あるようで意外になかった個性を備えたヘッドだけに、シャフト選びを工夫するといままでにない面白いドライバーになるだろうと小倉店長は言います。

「まず『パワーのある初心者』には、シャフトでつかまりをアシストしてあげたいですね。候補としてはUSTマミヤの『アッタスキング』や『ジ・アッタス』が面白そう」
「前者は先調子でつかまりがいいですが手元側はしっかりしているので、手打ち気味の初心者でも当てやすく、スライスも抑えられると思います。後者は少し古いモデルですが、『アッタスキング』ほど先は走らず、つかまり感は控えめです」
「全体がスムーズにしなるクセのないシャフトですので、しなり方を気にせず単純な『棒』を振るようなイメージでスイングできます。ですので、ミスヒットが多い人には当てやすいクラブに仕上がると思います」
これらの組み合わせは、ヘッドスピード40~44メートル/秒ぐらいの、若くてパワーはあるけれどもキャリアの浅いゴルファーに使ってほしいので、比較的重めでしっかりとしたスペックのシャフトを選んでほしい、と小倉店長。
ヘッドスピードに寄りますが、50グラム台か60グラム台のSを基本に考えるとよいでしょう。
アスリートシニアには「ディアマナPD」や「Gシリーズ」
一方アスリートシニア層には、ヘッドのコントロール性を生かせるシャキッとしたシャフトがおすすめだとのこと。
「この層の方には純正シャフトもおすすめですが、ヘッドの操作性をより引き出すには三菱ケミカルの『ディアマナPD』や、グラファイトデザインの『Gシリーズ』と組み合わせるとおもしろそうです」
「前者は手元調子が好きな人、後者は先調子が好きな人に合うと思います。いずれも振り心地がシャープでプレーヤーの意図をヘッドに素直に伝えてくれるので、逆球や意図しないミスを防ぎ、スイングなりの弾道を打ち分けやすいクラブになると思います」
「やわらかいフレックスを選ぶと少し潰れる感じが出てしまうので、パワーが落ちてきた方でもフレックスは硬めがおすすめ。40グラム台や50グラム台のSを選ぶとよいでしょう」
これらに加えて小倉店長は、「ゼクシオエックス」は「いまどきの大型ヘッドが苦手な人」にも、光明になるのではないかと言います。

具体的には、フェースローテーションが大きいスイングで重心の深いヘッドを扱いにくい人や、振り遅れてプッシュのミスが出る女性ゴルファーなどがこの層です。
「おすすめはフジクラの『スピーダーNX』。40グラム台のRなど、クセがなく素直なシャフトなので、やさしめのスペックを選べば女性ゴルファーでも扱いやすいはずです」
「ヘッド自体の寛容性は高いので、上級者向けの小ぶりヘッドよりもやさしく飛ばせて、サイドスピンも少ないので曲がりにくい。デカヘッドが苦手な人は、試してみる価値アリだと思います!」
シャフト次第で無限の可能性がひろがる「ゼクシオエックス」。ぜひカスタムして使ってみてはいかがでしょうか。