キム・ハヌル、ユ・ヒョンジュの韓国が優勝
日本、中国、韓国の女子プロゴルファーがシミュレーションゴルフで対戦する「JPN-CHN-KOR GOLFZON SKINS CHALLENGE」が26日、東京特設スタジオ(東京都江東区)で行われた。

日本からは昨季の国内女子ツアー(2020-21)2勝の吉田優利、ツアー1勝の藤田光里が参戦。韓国は昨季で現役を引退したキム・ハヌルと日本ツアーに推薦出場したこともある“セクシークイーン”と呼ばれるユ・ヒョンジュ。中国は米国と韓国ツアーに出場経験があるスイ・シアン、昨年の中国女子ツアー賞金女王のリウ・ウェンボが出場した。
今大会の賞金総額4万ドル(約460万円)で、ホールごとに賞金を獲得する「2人1組スキンズマッチ」(18ホール)で行われた。
韓国チームが1番ホールから幸先よく1000ドルを獲得。2番から6番まで3チームともにパー。再び7番で韓国がキャリーオーバーした賞金9400ドルを獲得して、合計10400ドルとリードした。
一方「シミュレーションゴルフは初めて」という藤田と「まだ1度くらいしかやったことがない」という吉田。実戦とは違うシチュエーションに慣れない日本チームだが、9番で4200ドルの獲得に成功。
一方、賞金がまだない中国がここで粘りを見せる。昨季中国ツアー賞金女王のリウ・ウェンボが、得意のドライバーで約280~290ヤードを放つ剛腕でスコアメイク。11番(4400ドル)、12番(2400ドル)、16番(10600ドル)で勝利し、17600ドルでトップに躍り出る。
残り17、18番では勝負がつかず、キャリーオーバーになった8000ドルをかけて、プレーオフ。3ホール目を勝ち取った韓国が8000ドルを獲得し、賞金総額18400ドルで優勝した。2位は17400ドルの中国、3位は4200ドルの日本となった。
日本や中国に比べてシミュレーションゴルフが盛んな韓国。キム・ハヌルが難しいラインのバーディーパットを決めきるなど、場慣れしている印象があった。
優勝したキム・ハヌルは「シミュレーションゴルフは初めてで、緊張もしましたがユ・ヒョンジュ選手と息を合わせて試合ができたので、優勝できてとてもうれしいです。本当に楽しかった」と喜んでいた。
ユ・ヒョンジュも「去年に続いて2度目の出場でしたが、今回は日本の選手も参加して、3カ国をネットワークでつないで試合できたことで、すごく楽しかった」と語っていた。
「今季は3勝が目標」と強気の吉田優利
今季からGOLFZON Japan株式会社とスポンサー契約を結んだ吉田にとっては、大事な仕事でもあった今大会。勝負に敗れたものの「本当のコースに出ていたらいい感触で打てている感じはあったので、次につなげていきたい。とにかく楽しかったです」と笑顔を見せる。

藤田光里も「結果よりも、初めてのシミュレーションゴルフでドキドキ、ワクワクのほうが大きくて、とにかく楽しかったです。もっとうまくなりたい」と語っていた。
来週から国内女子ツアー開幕を控えているが、今季初戦を迎える吉田は「今オフなおパーオン率を上げること、アイアンの打ち込みを重点的にやってきました。昨年2勝だったので、今季は3勝を目標にがんばりたい」と意気込んでいた。
また、ステップ・アップ・ツアーが主戦場となる藤田は「まずはステップでの優勝が目標。今年はQTファイナルからレギュラーツアー復帰できるような近道を探していきたい」とレギュラーツアー2勝目に向けて、心身とも充実していることをアピールした。