キャンセルは1割程度で9割のゴルファーは元気にプレー
3月16日の23時36分ごろに東北地方で大きな地震がありました。気象庁によると、震源地は福島県沖で、地震の規模を示すマグニチュードは7.3。最大震度6強が観測されました。

3月11日に「東日本大震災から11年 被災地・福島県のゴルフ場の今」という記事を書き、「今も営業しているゴルフ場は地元ゴルファーでにぎわっている」と伝えたのですが、今回の地震は大丈夫だったのでしょうか。福島県のゴルフ場関係者に再び話を聞きました。
「さすがにドキッとしましたよ。大きな揺れが2回ありまして、その後も小さな揺れが夜中の3時ぐらいまで続きました。東日本大震災の揺れが10だとしたら、今回の地震は8ぐらいの印象でした。ヘリコプターが上空を飛んでいく音が聞こえたりもしましたから、イヤな感じはしました」
「正直なところ今日はキャンセルが増えると思っていたのですが、予想に反してキャンセルは1割程度です。9割の方は予定通りプレーされています。天気は絶好のゴルフ日和です。週末に天気が崩れる予報が出ていますから、今日はプレーしておきたいというのもあるかもしれません」
「被害状況としましては、コース管理棟にヒビが少し入ったり、レストランの食器が割れたりしたという報告が入っていますが、営業に支障がある状況ではありません」
「ただ、ウチのゴルフ場は中通り(福島県中部)ですから、浜通り(福島県東部)のゴルフ場がどうなっているかは分かりません。中通りよりも揺れが大きかったみたいですからね」
そこで浜通りのゴルフ場の状況を調べてみたところ、福島県いわき市に位置する五浦庭園カントリークラブのホームページに「地震による被害状況」という投稿がありました。
「コース内については17日(木)7時時点では被害の確認及び発生はありません。今後も注視してまいります。クラブハウスに関しては、一部損傷があるものの通常営業できている状況です。皆様からご心配を頂き、心より感謝申し上げます」
他のゴルフ場のホームページやSNSも閲覧しましたが、被害状況を報告するような投稿は見当たらず、福島県のゴルフ場は調べた限りでは通常どおり営業を行なっているようです。
宮城県のゴルフ場は臨時クローズしているところもある
宮城県のゴルフ場の状況も調べたところ、毎年9月に女子トーナメントのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンを開催している利府ゴルフ倶楽部のホームページに「3/17(木)営業中」という投稿がありました。
「本日、予定通りのスタート時間で営業しております。尚、昨晩の地震の影響により、誘導線が作動しないため、コース内カートの運転は自走となり、手書きでのスコア提出をお願いいたします。また、朝のレストラン営業はクローズさせていただいております。お昼はメニューを限定して、営業させていただきます」
一方で、宮城県のゴルフ場は地震の影響で臨時クローズしているところもあるようです。
「昨日の地震の影響で、本日はクローズいたします」(西仙台カントリークラブ)
「大変申し訳ございません。地震による被害の為、本日はクローズとさせていただきます」(仙台クラシックゴルフ倶楽部)
「昨夜の地震の影響のため、18日までクローズ致します。19日以降の営業につきましては18日の午後に判断致します」(富谷カントリークラブ)
東北自動車道や常磐自動車道などの高速道路は地震の影響で路面にひび割れが入り、通行止めが続いています。東北新幹線も脱線事故が発生し、那須塩原駅-盛岡駅間の運転を見合わせています。
被災地の一日も早い復興が望まれます。