2年で1000万人近い増加と驚異的なゴルフブームの韓国
韓国がゴルフ特需に沸いている。韓国ゴルフ場経営協会が先月末、2021年のゴルフ場利用客の数を発表した。
「全国で運営中の6ホール以上、505カ所のゴルフ場の来場客を調査した結果、会員制ゴルフ場157カ所の利用客は1699万人、パブリックゴルフ場348カ所の利用客は3357万人と集計された」

韓国各紙が一斉に報じているが、韓国で年間のゴルフ場利用客が5000万人を超えたのは2021年が初めてだという。2020年の4673万人と比較すると382万人(約8.2%増)も増えている。
2019年は4170万人で、初めて4000万人を突破しているが、たった2年で5000万人を超えたことになる。増加の理由について経済紙「大韓経済」は「ゴルフ需要増加の要因は、対人と距離を取りながら楽しめる点とマスクをしてもそこまで支障がないという点」と伝えている。
韓国の大手デパート「新世界百貨店」関係者は「コロナ禍の影響で、人と接触することがなく、マスクをしながらでも楽しめるため、ゴルフ人気が高まったと感じる。ゴルフ用品、ウェアに関する問い合わせが多かった」と語る。
また、ソウル近郊の仁川(インチョン)に在住する男性が同紙の取材に応じ、「コロナ禍でサッカー場やフットサルコートが運営されておらず、体を動かせなかった。それで昨年はマスクをしながらでもプレーできるゴルフばかりしていた」と語っている。
コロナ禍でスポーツを楽しみたくても制限される中、新たにゴルフを始めるケースが多いのだろう。
今後もゴルフ場利用客は増えると予想されているが、実際にパブリックゴルフ場の数は増えている。気軽にゴルフを楽しめる人が増えていることから、ここぞとばかりにゴルフ場経営に乗り出す人も多いのだろう。韓国での“ゴルフ特需”は当分続きそうだ。
