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- 樋口久子は6回達成! 稲見萌寧が今週挑戦する「3連覇」の過去達成者や成功率を調べてみた
8月24日から開幕する「ニトリレディス」。稲見萌寧(いなみ・もね)は過去2年同大会を制覇していて、今季は3連覇を目指した戦いになる。そこで、国内女子ツアーにおける「3連覇」にまつわる様々な事柄を調査してみました。
樋口久子は「日本女子プロ」を7連覇している
24日に始まる国内女子ツアーの「ニトリレディス」で稲見萌寧が大会3連覇に挑戦する。これまで同一大会3連覇を達成した選手はどのくらいいて成功率はどのくらいなのか、最長は何連覇なのかなど、連覇に関するデータを紹介する。
50年以上の歴史がある国内女子ツアーで同一大会3連覇を成し遂げている選手は樋口久子、ト阿玉(台湾)、森口祐子、大迫たつ子、ローラ・デービース(英国)、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)、申ジエ(韓国)と7人いる。
回数だと計12回。樋口が1人で何と6回もやってのけており、ほかの6人は1回ずつだ。
最長の連覇は「日本女子プロ」で樋口が達成した7連覇である。1968年の第1回大会から7年間、勝ち続けた。
1975年の第8回大会で3位に終わって連覇が止まった時、樋口は悔しさもあったがむしろ肩の荷が下りたと感じたという。それくらい「勝たなければならない」という重圧が大きかったわけだ。
歴代2位はソレンスタムが日米共催の「ミズノクラシック(現在のTOTOジャパンクラシック)」で2001年から達成した5連覇。カリー・ウェブ(オーストラリア)、朴セリ(韓国)ら強力なライバルがいる中で圧倒的な強さを示し続けた。さすが世界の頂点に長く君臨していた女王である。ちなみにこれは米女子ツアーの同一大会最長連覇記録になっている。
4連覇は樋口が日本女子オープン(1968~71年)とJGP女子オープン(1970~73年)で達成しており、4連覇以上はこの4回となる。
3連覇を達成順に列挙すると、1971~73年東海クラシックの樋口、1972~74年美津濃トーナメントの樋口、1975~77年広島女子オープンのト阿玉、1975~77年東海クラシックの樋口、1981~83年東北クイーンズの森口、1984~86年リクルートとらばーゆカップの大迫、1994~96年伊藤園レディスのデービース、2014~16年ニチレイレディスの申ジエとなる。
稲見が3連覇に成功すれば申ジエ以来7年ぶり13回目となるわけだが、日本選手に限ると実に1986年の大迫以来、37年ぶりとなる。それくらい長い間、日本選手の同一大会3連覇は出現していないのだ。
3連覇成功率はわずか6.7%
では、3連覇に成功する確率はどのくらいなのだろうか。初期の女子ツアーは選手層が薄く、強い選手が続けて勝つ確率が高い状況だったので、トーナメントの規模などが整備され、いわゆるツアー制度が施行された1988年以降に絞ってみたい。
大会が中止になったり、選手自身が欠場したケースを除く45回中3連覇達成はわずか3回。成功率は6.7%しかない。
しかも、この3回はデービース、ソレンスタム、申ジエとすべて海外選手。日本選手は23回挑戦してすべて失敗している。
この23回の中で惜しくも2位だったことが5回ある。うち3回は通算50勝を誇る不動裕理だ。最も惜しかったのが2006年の「ゴルフ5レディス」で、1打リードで最終ホールを迎え、3連覇達成目前だったのだがボギーを叩いて4人によるプレーオフに持ち込まれ、ウェイ・ユンジェ(台湾)に敗れた。
不動以外に2位だったのは福嶋晃子と畑岡奈紗。ほかにチャンスがあった主な選手は服部道子、古閑美保、鈴木愛ら。日本を代表するような選手たちが3連覇に挑んではその度に跳ね返されてきたのだ。
今週、「ニトリレディス」で稲見が挑戦する壁はこのように果てしなく高いものである。しかも稲見自身、昨年の「ニトリレディス」以降は優勝から遠ざかっており、特に今年の前半戦はスイング改造の影響などで本来のプレーができていなかったという不安点がある。
それでも、このところ少しずつ良化の気配が漂ってきていることも確か。それに、稲見のような実績のある選手は、不振であっても相性のいいコースに来れば見違えるようなプレーをすることがある。偉業への挑戦が完全復調への導火線になるかもしれない。
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