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- 「もう2回くらい優勝しないと」 菅沼菜々“2度目の夏休み”を生かし国内メジャー初制覇狙う
第56回日本女子プロゴルフ選手権初日、菅沼菜々(すがぬま・なな)は4バーディー、ノーボギーでプレー。4アンダー・4位タイで初の公式戦制覇とツアー2勝目を狙う。
「ノーボギーはすごい」と自画自賛
◆国内女子プロゴルフ<日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 9月7~10日 パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県) 6755ヤード・パー72>
“2度目の夏休み”をうまく使って、菅沼菜々が秋の陣に照準を合わせてきた。第56回日本女子プロゴルフ選手権初日、菅沼は4バーディー、ノーボギーでプレー。
「ノーボギーはすごい。練習ラウンドではこんなスコア出ると思ってなくて、今朝も大丈夫かなと思っていたのでうれしいです」と笑う。
酷暑に疲労困憊の選手も多い中、菅沼が元気なのには理由がある。広場症候群という病気のため、飛行機や新幹線などでの移動ができない。沖縄で行われる開幕戦、北海道で行われる夏場の4試合には出たくても出られない事情がある。
必然的に試合数が少なくなってしまう不利な状況だが、菅沼はこれを上手にプラスに変えている。試合に出られない間を休養や練習に当てることで見事にリフレッシュ。北海道の試合の翌週だったNEC軽井沢72で初優勝したのがいい例だ。
今回も、ニトリレディス、ゴルフ5レディスと2週続けて北海道開催だったため、前半はライブに出かけたり、ゆっくり休養したりして英気を養い、後半は静岡でミニ合宿を行った。優勝したNEC軽井沢72で「逆球が出た」というドライバーショット、スコアメイクのカギとなる100ヤード以内のショットを中心に「全体的にやりました」とブラッシュアップ。ビッグトーナメントに照準を合わせてきた。
念願の初優勝を飾ったことで「いい意味で自信が付いた。余裕ができたところがありますね」と笑みを見せたのは、さらに大きな目標があるからこそだ。昨年出場した年末のHitachi 3tours championshipへの出場を見据えている。JLPGAツアー代表になるための目標はメルセデス・ランキング6位以内。そのためには「もう2回くらい優勝しないと」と口にしている。
今大会を入れて、残りは12試合。うち、ポイントが通常の2倍になる公式戦は、今大会を含めて3試合ある。休みたくて休んでわけではないが、2週間の休養と調整をできる限りプラスに転じるためにも、歴史あるビッグタイトルを菅沼は狙っている。
菅沼 菜々(すがぬま・なな)
2000年2月10日生まれ、東京都出身。18年プロテスト合格。20-21年シーズンは賞金ランキング47位で初のシードを獲得。22年シーズンは、メルセデス・ランキング8位と躍進。23年「NEC軽井沢72ゴルフ」では、神谷そらとのプレーオフを制して悲願の初優勝を挙げる。あいおいニッセイ同和損保所属。
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